こんにちは!アットヨコハマ学生リポーターの舟守はるなです!
今回は、横浜市南区にある「お三の宮 日枝神社」を取材してきました!
横浜開港以前から地域を見守り、「横浜開拓の守護神」「関外総鎮守」として親しまれてきたお三の宮日枝神社。
歴史ある神社であり、山王鳥居やかわいらしい神猿(まさる)さま、地域に語り継がれるお三の人柱伝説など、見どころたっぷりです!
権禰宜さんにお話を伺いながら、お三の宮日枝神社の歴史や境内の見どころ、そして夏詣や例大祭の魅力をご紹介します!
【はまめぐりとは】
「横浜=みなとみらい?」 いやいや! 横浜は、それだけじゃない。 横浜市は全部で “18区” あるんです。魅力は18通り、いや、それ以上に。 もっともっと色んな横浜を知りたい。そして、知ってもらいたい。 「横浜=∞」な魅力発信を目指して、横浜好きの舟守はるなが、よこ「はま」を「めぐり」ます。
横浜市南区に鎮座するお三の宮日枝神社。
「横浜開拓の守護神」「関外総鎮守」として、350年以上にわたり地域の人々を見守り続けてきた歴史ある神社です。

その始まりは、1673(寛文十三)年。江戸の人口増加に伴って田畑の需要が高まるなか、実業家・吉田勘兵衛が現在の関内から南区一帯にあたる「吉田新田」の開発を進めました。お三の宮日枝神社は、その吉田新田の総鎮守として建立されました!

御祭神は、大山咋命(おおやまくひのみこと)と宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)が祀られています。
現在は一つの社殿にお祀りされていますが、もともとは日枝神社と稲荷神社がそれぞれ別の社殿に鎮座しており、1977(昭和52)年頃に稲荷神社の御祭神が日枝神社へ合祀され、現在の形になったそうです!

▲稲荷神社の名残も!
長い歴史を歩んできたお三の宮日枝神社ですが、関東大震災の際には地域の避難場所にもなりました。周囲では火災が広がるなか、御神体をお祀りする社殿は無事だったそうです!


▲震災と戦争を経て現存する、創建当時の手水鉢!貴重な史料となっています。
それでは早速、境内の見どころをご紹介します!
歴史あるお三の宮日枝神社の境内には、思わず足を止めたくなる見どころが点在しています。参拝の際には、ぜひ細部にも注目してみてください!
◯神社の入り口に立つ「山王鳥居」

まず目を引くのは「山王鳥居」です!
一般的な鳥居とは異なり、笠木の上に三角形の破風(はふ)が付いた独特の形が特徴で、日枝神社ならではの鳥居として知られています。
これは山王信仰に由来するもので、お三の宮日枝神社を象徴する存在の一つです!
◯神様の使い「神猿(まさる)」

日枝神社では猿は神様のお使いとされ、「魔が去る」「何事にも勝る」という語呂合わせから、厄除けや開運、勝運の御利益があると伝えられています。
また、夫婦の神猿は縁結びや夫婦円満の象徴としても親しまれているそう!
境内を巡る際は、ぜひ注目してみてください♪
◯社殿を見守る二対の狛犬
社殿の前には、時代の異なる二対四体の狛犬が鎮座しています。
それぞれ表情や造形が異なり、見比べながら参拝するのも楽しみの一つです!


▲雄々しい表情がかっこいい!
鳥居近くにある狛犬は日露戦争の頃に奉納されたもので、溶岩石の台座に立ち、足元には砲弾があしらわれています。勇ましく堂々とした姿からは、当時の時代背景もうかがえます。


一方、社殿に近い場所に鎮座する新しい狛犬は、すっきりとした造形で親しみやすい表情が印象的です♪
同じ狛犬でも時代によって表現が異なるため、それぞれの特徴に注目しながら境内を巡ってみるのも楽しいですね!
◯堰神社
お三の宮日枝神社の境内内に鎮座する「堰神社」。
山王鳥居を出て左手の角を左折すると到着です!


吉田新田の用水堰の守神として、水速女神(みずはやめのかみ)が祀られたほか、現在では道祖社、長者稲荷社、庚神社が合祀されています。


▲台座には几号水準点が!この水準点を見に、足を運ばれる方もいらっしゃるそうです♪
また、「せき」の読みから、咳の病に霊験あらたかと云われ、いつしか咳の神様と信仰されるようになったそう!

▲「咳止め御守」と一緒に、説明の紙もいただきました!大切にします。
お三の宮日枝神社の名前の由来として、今も語り継がれているのが「お三の人柱伝説」です。
吉田新田の開発工事では、度重なる大雨によって堤防が決壊し、工事は何度も中断を余儀なくされました。工事成功のために人柱が必要だという言い伝えが生まれ、お三の人柱伝説へとつながっていきます。
諸説ありますが、その一つでは、お三という女性が訳あって諸国を旅していたところを吉田勘兵衛に助けられ、その恩に報いるため、自ら人柱となることを申し出たとされています。勘兵衛は命の尊さを説いて何度も思いとどまるよう諭しましたが、お三の決意は変わらず、自ら海へ身を投じたと伝えられています。その後、工事は無事に完成し、吉田新田が築かれたことから、お三は開拓にまつわる人物として語り継がれるようになりました。
この伝説は明治・大正・昭和初期に伊勢佐木町の芝居小屋で人気の演目として数多く上演され、多くの観客で賑わったそうです。また、神奈川新聞で小説として連載されたこともあり、横浜を代表する伝説の一つとして広く知られるようになりました。なお、芝居ではさまざまな脚色が加えられたことから、お三にまつわる伝説は現在も複数の異説が伝えられています。
史実と伝承が織り交ぜられた物語ではありますが、お三の人柱伝説は横浜の歴史や発展を語るうえで欠かせない存在です。お三の宮日枝神社を訪れた際には、この土地に受け継がれてきた物語にも思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
お三の宮日枝神社を訪れたら、ぜひ授与所にも!
神社ならではの授与品や御朱印は、どれもとっても可愛くて、参拝の記念になります♪

中でも目を引くのが、神様の使いである猿をモチーフにした「神猿(まさる)御守」です!

「魔が去る」「何事にも勝る」という語呂合わせから、厄除けや開運、勝運などのご利益があるとされ、多くの参拝者に親しまれています。
かわいらしいデザインも魅力で、自分用にはもちろん、大切な人への贈り物にもおすすめです。

また、お三の宮日枝神社では御朱印の授与も行われています。
季節限定のデザインが可愛い!四季折々の魅力を楽しみに訪れたくなります♪
さらに気になるお守りが・・・

数量限定の「茅の輪守」です!
茅の輪くぐりも体験してきました♪


▲茅の輪は6月30日を含む前後数日のあいだ、設置されています♪
生命力の強い茅の輪をくぐることで、日々の生活で知らず知らすのうちに心身についてしまった罪や穢を祓い清め、清々しくお参りすることができます!

歴史ある境内を巡った後は、神社ならではの授与品や御朱印を手に、お三の宮日枝神社でのひとときを思い出として持ち帰ってみてはいかがでしょうか!
お三の宮日枝神社では、一年を通してさまざまな行事が行われています!
近年多くの神社で親しまれている「夏詣」もその一つ。
初詣から半年間の無事を感謝し、残る半年の平穏を願って参拝する新しい習わしで、お三の宮日枝神社でも夏らしい雰囲気の中でお参りを楽しむことができます。


▲スタンプラリーも開催されていて、御朱印の授与時にスタンプを押していただけます!グッズとの引き換えもできるそう!(写真は京急電鉄のスタンプラリー台帳)

【京急夏詣キャンペーン2026】
https://www.keikyu.co.jp/report/2026/report2026061901.html
【JR東海 夏詣スタンプラリー】
また、毎年9月には例大祭が開催されます。神社での祭典に加え、「大神輿」をはじめとする圧巻のお神輿が町を巡り、地域は祭り一色に包まれます。
例大祭では「表」と「蔭」の年が交互に巡り、今年のような偶数年は「蔭」の年と言われるようになりました。「蔭」の年には町内神輿連合渡御は行われないそうです!
長年受け継がれてきた伝統行事は、地域の人々の絆を感じられる貴重な機会となっています!
【日枝神社例大祭 お三の宮秋祭り】
https://www.osannomiya-hie.or.jp/reisai.html

「お三の宮」「おさんさま」として親しまれている日枝神社の例祭で、《かながわのまつり50選》にも選ばれています。

横浜随一の大神輿「千貫みこし」による氏子内御巡行は毎年行われ、本祭り(奇数年毎)には大小30基にも及ぶ町神輿が神社からイセザキ町へと練り歩き、市内屈指の規模を誇ります。

境内では神賑行事として、奉納演芸会やお囃子・和太鼓・居合演武の奉納などが催され、献灯や縁日で賑わいます。
◯スケジュール
令和8年9月
18日(金) 例祭(式典) 午後5時 斎行
20日(日) 神社大神輿御巡行 午前9時 出御
〜神賑行事〜
19日(土) 午後5時居合奉納演武(横浜無外会)
20日(日) 午後4時半和太鼓奉納演奏(ヒビカス横浜)
両日 日中 お囃子奉納演奏(横浜やっしゃ鯛)
午後7時 奉納演芸会(お三の宮奉納演芸委員会)
終日 縁日・献灯
尚、内容は変更・中止する場合がございます。

横浜市南区に鎮座するお三の宮日枝神社は、吉田新田の開発とともに創建され、350年以上にわたって地域の人々を見守り続けてきた歴史ある神社です。

境内には山王鳥居や神猿、お三の人柱伝説など、歴史や文化に触れられる見どころが数多くあります。また、神猿御守や季節ごとの御朱印、夏詣や例大祭など、何度訪れても新たな魅力に出会えるのも、お三の宮日枝神社ならではの魅力です♪
横浜の歴史をより深く知りたい方はもちろん、ゆっくりと心を落ち着けて参拝したい方にもおすすめのスポットです。ぜひ足を運び、お三の宮日枝神社で横浜の歴史と文化を身近に感じてみてはいかがでしょうか!

【お三の宮 日枝神社】
住所:横浜市南区山王町五丁目三十二番地
授与所 開所時間:9:00〜16:30
tel:045-261-6902 fax:045-261-6959
mail:info@osannomiya-hie.or.jp
【アクセス】
<電車>
横浜市営地下鉄線吉野町駅徒歩3分または、京浜急行線南太田駅徒歩5分
<車>
首都高速道路花之木IC または、阪東橋ICから5分
ご祈祷・お祓いでお越しの方は、社務所正面玄関前に駐車可能です。(2~3台)
尚、繁忙日は、境内に駐車することが出来ます。
【取材協力先一覧】
・お三の宮 日枝神社
https://www.osannomiya-hie.or.jp
レポート:舟守はるな