特集

横浜 吉田町 ぶらり商店街

ぶらり商店街(吉田町)

 

横浜の商店街にフォーカスをあてて定番から知る人ぞ知るローカルネタまで幅広く紹介する「横浜ぶらり商店街」。Junior Earth Japan東京大会2022グランプリ等幅広く活躍する陣あいりさん(あいりちゃん)と、アイドルグループ楽遊BOYS編集部MEID所属の吉海虹輝くん(こうき君)のお二人がナビゲーターとなり横浜の商店街をぶらりと巡ってご紹介します!

それでは横浜散策のマストアイテム、横浜の楽しい情報が満載の「アットヨコハマWEBサイト」を片手にぶらりと散策を楽しみましょう。今回は関内駅とイセザキ・モールの間にある吉田橋で待ち合わせ!

 

 

恐らく多くの方が日々何気なく通っているこの吉田橋ですが、横浜の歴史上重要な役割を果たしてきたことをご存知ですか?

横浜の開港後、外国人の居住エリアは居留地として区分され、港側に位置する居留地と内陸側を結ぶために水路をまたぐ形で設けられたのが吉田橋で、東海道から延びる陸路とも交差し交通の要衝として栄えたそうです。そして橋のたもとには関門が設けられ、内陸側を関外、居留地のある港側を関内と呼ぶようになりました。

現在広く一般に知られる「関内」という名称の発端がまさにこの吉田橋の場所だったのですね!

 

 

現在5代目になる吉田橋の下は高速道路ですが、かつてこの下には川が流れておりました。皆さんがイメージする現在の横浜の姿は様々な埋め立て事業なしには語れませんので、吉田橋をきっかけに横浜の歴史を辿ってみるのも面白いかもしれませんよ!

さて、この近くにぶらりと散策できそうなスポットはないかな~?

そんなときは「アットヨコハマWEBサイト」をチェック!

 

 

横浜の商店街の散策特集「横浜ぶらり商店街」の過去の記事をチェックすると、すぐ近くに吉田町という商店街があるようです。さっそく行ってみましょう!

 

歩いて程なく吉田町に到着しました。

 

 

吉田町は、吉田橋を内陸方面へ渡りすぐ右折して野毛に向かう道中に位置します。

通りを象徴する建物が吉田町第一名店ビル。まだ外壁の塗装を塗り直してから時間が経っていないため綺麗に見えますが、築70年ほどになるレトロ建築です。

 

 

巨大な恐竜(の壁画アート)が出迎えてくれます!

 

 

壁画をよく見るとメカの恐竜で、頭の上に何か人のような姿(操縦士?)が確認できます。独特の世界観に目が釘付けになります。

 

お洒落なバーが立ち並ぶバーの町として知られる吉田町ですが、実は知る人ぞ知る「アートの町」の顔を併せ持っています。恐竜との出合いも何かの縁なのでアートの町をお散歩しましょう!

 

それではさっそく、壁画の向かいに素敵な絵画がディスプレイされたギャラリーがありますので入ってみましょうか。レッツゴー!

 

 

「ギャラリーミロ」は2025年でオープンから30年。オーナーの今井大さんは、吉田町をアートの町にしようと町内会の理事職なども務めながら引っ張ってこられた方。ミロをオープンした当時は吉田町には10店舗ほどのギャラリーや画材店があり、同店では2年先まで予約が埋まるほどの盛況ぶりだったそうです。

 

 

こちらでは主に油絵や水彩画などを展示しています。この時は、向かいにあるアトリエ21の先生方による作品が展示されていました。

 

人物画や海外の風景画の中に、1つだけ横浜の作品がありました。

 

 

普段見慣れた風景も、繊細な水彩画のタッチで描かれると一際美しく見えます。

 

きちんとアート作品に向き合う時間は新鮮なのか、お二人も興味津々の様子。

 

 

それぞれどの作品にインスピレーションを受けたのか聞いてみましょうか。普段演じるお仕事もこなすお二人なので、絵の中のモデルと同じポーズを決めてもらいましょう!

 

まずはこうき君から。

 

 

「パッと見で惹かれました。リアル感がすごい。特別なシーンに着るイメージの強い浴衣に対してモデルが無表情というコントラストが面白い!」と、脱力感満載なこうき君。

 

お次はあいりちゃん。

 

 

「この作品だけ雰囲気が違います。落ち着いたトーンの中にも黄色やピンクなどの差し色が可愛らしくて、人物のシワの一つから衣装の細かなところまでしっかり描かれています!」と、こちらは物憂げな表情のあいりちゃん。

 

 

日常生活にアートを取り入れれば毎日がもっと楽しくなりそう!

皆さんもぜひお気軽にギャラリーを見学してくださいね!

 

 

アート巡り1軒目からお腹いっぱいになるぐらいたっぷりアートの世界に浸ったお二人。すると本当にお腹が空いてきたようで・・・ランチタイムにしましょう!

 

ギャラリーミロのすぐ近くに「びすとろ遊季亭(ゆうきてい)」を発見しました。

 

 

遊季亭は1996年にオープンした洋食屋さん。ハンバーグやパスタなど、みんなが大好きな洋食メニューをカジュアルな雰囲気の中で楽しめます。

 

さっそく「今週のサービスランチ」からオーダーします。

 

 

あいりちゃんは「特製スパゲティグラタン」。

 

 

スープにサラダ、ガーリックトーストがセットになっています。見た目にもとろけそうなグラタンの中にスパゲティがインされています。

 

 

さっそくいただきます!

 

 

「濃厚でしっかりとしたお味のスパゲティミートソースに、まろやかなチーズが溶け合ってとってもイイ感じです。チーズが大好きなのでへりについたチーズまで余すところなく堪能しました!」と、「イイ感じ!」を連発してご機嫌なあいりちゃん。

 

こうき君は「イタリアンハンバーグ~特製トマトソースチーズ焼~」をチョイス。

 

 

洋食と言えば絶対外せないハンバーグ!

加えて特製のトマトソース、こんがりとしたチーズが食欲をそそります。

 

 

いただきます!

 

 

「お箸でスパッとカットできるほどお肉が柔らかく、あふれ出す肉汁がたまりません。トマトの酸味とチーズのまろやかさが絶妙のバランスです」と、アツアツのお肉をほおばりながら食レポも手慣れた様子のこうき君。

「こだわっていないのがこだわり」と控えめなシェフですが、いただいたお料理はどれも愛情たっぷりの美味しい洋食ばかり!

さらにランチメニューは週替わりで、グランドメニューも野菜など旬の素材を積極的に取り入れるそうなので、訪れる度に新しいメニューが楽しめそう。特製ソースでいただく「ポークピカタ」も美味しそうでしたよ~。

 

 

お二人とも大満足の洋食ランチでした!

 

それではここで、吉田町の商店街を束ねる吉田町名店街会の理事長、山下大輔さんにお話を伺いましたのでご紹介します。

 

 

山下さんは、多くのハマっ子に愛される味「鶏肉専門店梅や」の代表取締役を務めながら、40代の若さで吉田町の理事長として町のために奔走する2足のわらじで多忙な日々を過ごしています。

 

お忙しい中でも休日には奥様と大岡川沿いを散歩したり、地元醸造のクラフトビールを飲んだりしてマイペースに横浜を楽しんでいるそうです。

 

 

山下さんが写るこちらのお写真、背景のインパクトが強烈ですが・・・実はこの壁画アートは、山下さんのお店「UMEYA KITCHEN」をオープンする際、横浜出身在住のアーティスト高橋憲助さんにお願いして店内にライブペイントで描いてもらったのだそう。

 

“アートの町”吉田町には、この記事の冒頭で紹介した恐竜の壁画アートのほか、商店街の野毛側の入り口に空と一体化しそうな幻想的な壁画アートが描かれています。

 

 

「コロナ禍の大変な時期に理事長を務めていた吉田和正さんが中心となり、何か町の象徴となるものを作りたいと考え、もともとあったアートの町という一面にフォーカスして壁画アートに辿り着きました」と、山下さん。

 

壁画には商店街の上空にワイングラスを片手にした女性と猫が時空を旅する・・・といった吉田町の特徴をしっかりとらえつつも幻想的な世界観が表現されています。

 

「私自身も多くの方の心に残るような、町のシンボルになるようなものが欲しいと思っていましたので町の活性化のために取り組みました。アートは高橋憲助さんの作品です。実際見かけることもあるのですが、『壁画アートの下で集合!』して吉田町で楽しんでいただけたら嬉しいですね!」

 

そんな思いを具現化し町の活性化に勤しむ山下さんが大切にしていることは、お神輿を担ぐときのような一体感。

 

「以前に比べるとこの界隈のお神輿の数も大分減りましたが、皆で声を出して体を張って頑張るお神輿は人とのつながりをより強固なものにしてくれます。ありがたいことに吉田町には構えることなく担いでくれる人がたくさん集まります。小さな町ならではの団結力は強みですね」

 

そして形成された団結力が遺憾なく発揮されるのが「吉田まちじゅうビアガーデン」を筆頭とするイベントです。

 

(2025年春のビアガーデンは約34店舗が参加)

 

「ビアガーデンのようなイベントを繰り返すことでお店同士のつながりが深まり、団結力も強固になっていきます。その結果、有事の際などいざという時に欠かせない力になると考えます」

 

最後にメッセージをいただきました。

 

「吉田町は観光名所が多くある横浜の中心エリアにあって、いわゆる観光地ではなく地元の方が集う町として多くの方にご利用いただいております。隣接する野毛や福富町、伊勢佐木町など、吉田町で集まることで人と人を結びつける役割を果たし、これまで以上に地元民が癒される町として盛り上げていきたいと思います。幸い吉田町は個人経営のお店が多くナイトタイムに強みがありますので、特に夜10時以降に集まりたいことがあればぜひ吉田町を思い出してください。そしてもちろん観光客の方も大歓迎、ちょっぴりディープな横浜を発見できますよ!」

 

山下さん、ありがとうございました!

それでは吉田町のお散歩を続けましょう!

 

吉田町を象徴する吉田町第一名店ビルの裏通りへ行ってみることにします。

 

 

どことなく昭和の香りが残るこの裏通りはドラマの撮影などにも使われるスポットです。再開発や老朽化による建て替えなどでこうした景色がどんどん姿を消していく中で、一昔前の横浜をそのまま感じることのできる貴重な場所です。

 

 

それではこの日の2軒目のアートのお店は・・・「アトリエ21」へ行きましょう!

 

 

授業中の室内へお邪魔させていただくと、キャンバスと向き合う生徒さんたちがたくさん。

 

 

このイーゼルが所狭しと並んでいる様子がアトリエっぽいですね!

 

アトリエ21は東京藝術大学同期の上田耕造さん、岡田髙弘さん、広田稔さんが1999年に立ち上げたアトリエ兼絵画教室。21世紀に向けたアトリエなので「21」と付けられたそう。取材に応対していただいた上田さんによれば“絵を学ぶことで心が解放され、自身と向き合える時間”を大切にして教室を運営しているそうです。

 

三人が描かれたボックスアートの中央にいるのが上田さん。

 

 

カリキュラムは、初心者の方でも基礎からしっかり学べるよう3か月毎に9回の講座(人物4回、特別講座1回、静物4回)で構成されています。画材や制作中の作品は教室に預けておけるため、手ぶらで通うことができるのもポイント!

 

毎回大型のモチーフが用意され、この日は「トラのいるジャングル」を中心にアンリ・ルソー風に構成されていました。ここから思い思いに描いていくのです。

 

 

普段なかなか絵を描いたりする機会のないお二人なので、簡単な体験をさせていただくことになりました。絵の具の代わりに印刷物を切って貼りながら絵を描くコラージュを体験!

 

取材用に途中までは上田さんに用意してもらい・・・

 

 

その後、トラのモチーフを見て感じたものをキャンバスに表現していきます。

 

真剣な眼差しでトラを形作るこうき君。あいりちゃんもどこに貼ろうか感性を研ぎ澄ませます。

 

 

さてどんな仕上がりになるのでしょうか?

完成するまで他の生徒さんたちの様子を覗かせていただきましょう!

 

こちらの方は迫力あるトラを表現。

 

 

一方のこちらはセクシーな女性!

 

 

同じモチーフでも、人によって感じるものが違えば作品もまるで変わるのが面白い!

 

さて、そろそろ完成が近いようですよ。

 

 

こちらが、あいり&こうき画伯による作品。

 

 

お値段やいかに?(笑)

 

「現在、横浜ではたくさんの人が街中で絵を描いています。今やすっかり当たり前のような光景ですが、これも時代が平和だからこそ。皆さんにもぜひ自由にアートに触れてほしいですね」と上田さん。

 

やっぱり手を動かして体験するのは楽しいですね。

ギャラリーへ行って、アートの体験をしたら、残すアート巡りは画材屋さんかな?

 

ぶらりと商店街を歩いていると、軒先に可愛らしい女の子の絵画が目に入りました。

 

 

こちらの「ハヤカワ画材店」へ入りましょう!

(ちなみにお店の右側はビルの建て替え中でした)

 

 

その名の通り画材をメインに扱うお店。

大小さまざまな形の額縁をはじめ、筆や絵の具などの画材が豊富にそろいます。1951年創業の老舗で、オーナーの先々代の方が額縁製作で有名な方だそうです。

 

 

額縁に関する多種多様な要望に対応できる個人店ならではの細やかさが評判を呼び、最近ではネット検索などで直接相談にやってくる人も多いとのこと。

 

すると、お二人そろってお店の素敵なディスプレイに目を奪われた様子。

 

 

こちらはレコードのジャケットを額装したお店のオリジナル。最近では若者の間でアナログレコードが人気になるなど、デジタル化の反動でアナログなものの価値が見直されておりレコードの大きなジャケットデザインにも注目が集まってきています。

お気に入りのレコードジャケットを、オーダーメイドの額縁でディスプレイしたらクールですよね!

 

内側に加工を施して作品を保護するマット加工もお手の物。ちなみにこちらの作品は、なんとお店のお嬢さんが幼少期に描かれたものだそう。才能の片鱗がひしひしと伝わってきます!

 

 

レコードジャケットにとどまらず、箪笥の奥に眠る着物など捨てられない大切なアイテムを額装という形で素敵な思い出に生まれ変わらせるようなニーズもあるそうです。

 

額縁のほかにもプロ仕様のアイテムがたくさんあります。

 

 

たとえばこちら、14Bの鉛筆!!!

 

 

小学校時代に使っていたのは確か2Bぐらいなので、その7倍の濃さになる14B・・・すごい!

 

中には本来の用途(アートの画材)ではなくアイブロウペンシルとして一時有名になったアイテムも。

 

 

将来的には隣のギャラリーと一緒になるリフォームを予定しているとか。

 

 

ハヤカワ画材店の左にあるみつい画廊も同じ系列のお店で、将来的には1階を画材屋さん、2階をギャラリーにし、街を訪れる方にもっと気軽にアートに触れてほしいとの思いを実現したいとのことです。ぜひアートで更に盛り上がる吉田町の姿を見てみたいですね!

 

さて、いよいよ今回のぶらり商店街巡りもフィナーレが近づいてきました。

商店街の端まで来るともう一つの壁画アートを発見!

 

 

街中の壁画アートに圧倒され、ギャラリーでは静かに絵を観賞し心が癒され、愛情たっぷりの洋食ランチを堪能。切り絵の体験では童心に返り感性を刺激され、画材店では身近なお気に入りのアイテムを額装してディスプレイするアイデアをいただき大満足。もちろんランチから夜のバーまで飲食店も豊富にそろうからグルメも楽しめる!

 

皆さんもぜひ吉田町のアート巡りはいかが?

 

 

吉田町でお待ちしています!

 

―陣あいり プロフィール―

名前:じん あいり

誕生日:10月30日

出身地:神奈川県横浜市

趣味:カラオケ、舞台観劇

特技:歌

SNS:

 Instagram:airi_jinjin

 X:airi_airin_airi

 

―吉海虹輝 プロフィール―

名前:よしうみ こうき

誕生日:10月19日

出身地:神奈川県横浜市

血液型:AB型

趣味: サイクリング、ポケモン、JAZZ

特技: ドラム、耳コピ

SNS:

 Instagram:ukikoukiii

 X:ukikoukiii

 

―取材協力先 一覧―

・吉田町名店街会 https://yoshidamachi.org

・ギャラリーミロ https://gmiro.jp

・びすとろ遊季亭 https://www.instagram.com/bistro_yukitei

・アトリエ21 https://www.atelier21.jp

・ハヤカワ画材店 https://mitsui-hayakawa.art

 

※お店の営業時間などは事前の予告なしに変更になっている場合があります。

事前にお調べになってからお出かけください。

 

写真と文 横浜DMC(YDMS株式会社)

ぶらり商店街
伊勢佐木町・関内
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