山口幸士は出身地である川崎をはじめとする都市の風景を多く描く画家。10代の頃に出合ったスケートボードから得た視点を基に描かれる作品は疾走感と浮遊感を持ち、明るさと同時にどこか寄る辺ない不安定さも感じさせる。今展では、「川風のガーデン」と、グラフィックデザイナーとして活躍した粟津潔の旧自宅兼アトリエである「AWAZU HOUSE 粟津潔邸」の2会場でそれぞれ異なった新作を展示する。