三浦半島の自然をわかりやすく展示している自然館と「三浦半島に生きた人々」をテーマに、先人たちの歴史を紹介している人文館のある博物館。中央公園内にある。年間を通してさまざまな企画展や参加型のイベントなども開催しているので、ぜひチェックしてみよう。自然館では、三浦半島から世界で初めて見つかったナウマンゾウを、人文館では、日本遺産にも登録されている横須賀製鉄所関連の資料や重要有形民俗文化財など多数展示している。他にもたくさんの横須賀関連の資料や展示を通して、近代日本のさきがけとなった横須賀の姿に迫ろう。
ダムの役割や水資源の利用などを体験しながら学習できるウォーターミュージアム。宮ケ瀬ダムでは定期的に観光放流を行っており、こちらも必見(要問合せ)。
神奈川の文化と歴史を紹介する博物館。建物は明治37年(1904)、横浜正金[しょうきん]銀行本店として建てられたネオ・バロック様式の建築で、国の重要文化財・史跡に指定。常設展とは別に年に数回、特別展(別料金)も開催。1階にはレトロな趣きの喫茶店がある。営業部長(マスコットキャラクター)の「パンチの守[かみ]」は150年以上前に描かれた明治のマンガキャラクターが由来。
延喜式内社相模13社の1つに数えられ、平安初期には冠大明神[こうぶりだいみょうじん]の神号を授かった。主祭神は豊斟野尊[とよくむぬのみこと]で、大地創造を司る。ほかに酒造の神も祀る。県の重要文化財で平安初期の作といわれる須恵器[すえき]のうずら瓶[みか]などを所蔵する。境内に併設されている三之宮郷土博物館(料金:200円、時間:9時〜16時30分、休み:正月、節分、例祭日)には2000点の収蔵品が収められている。
護憲運動に活躍し、憲政の神様とよばれた尾崎咢堂こと尾崎行雄[おざきゆきお]の屋敷跡に建てられた。蔵書や愛用の品などが展示されている。平成28年(2016)2月に常設展をリニューアル。
大通り公園沿いに建つ横浜市技能文化会館の1階にある。開港以来、横浜の生活を支えてきた職人たちの道具、約1200点を常設展示。伝統的な文化と、西洋から取り入れた技術の融合が特徴。また文化と技術の継承者である横浜マイスターの作品も展示している。
美術品蒐集家で、自らも筆をとる美術愛好家でもあった原三溪自筆の書画やゆかりの作品、三溪園に関する資料や美術工芸品を展示。国の重要文化財である室町時代の木製多宝塔、狩野探幽筆の襖絵などを、期間入れ替えで展示している。気軽に点前付きの抹茶が楽しめる茶席望塔亭(10〜16時、一服菓子付500円)、ミュージアムショップも併設。
明治18年(1885)創立の海運会社・日本郵船の歴史博物館。海岸通りに面して16本のコリント式円柱列を見せるこのビルは昭和11年(1936)の竣工で、今では海岸通りになくてはならないモニュメント的存在。明治以降、物流が日本の発展に貢献してきた歴史がわかる。
鶴岡八幡宮の参道・段葛(だんかずら)に面して立つ、英国アンティークを扱う博物館。展示フロアの2階から4階には、100年以上の歴史をもつ本物の英国アンティークを約1000点展示。なかでもおすすめは、「シャーロック・ホームズ博物館ロンドン」の協力を得て、原作に基づき忠実に再現された3階「シャーロック・ホームズの部屋」。英国アンティークに囲まれたホームズの世界観は“シャーロキアン”ならずとも、何度でも訪れたくなる空間になっている。博物館の設計・デザインは、日本を代表する建築家・隈研吾氏。
さまざまな工作を体験できる施設。実際に触って遊びながら学べる展示ホールでは、世界の民族衣装や民族楽器、おもちゃなどで楽しめる。ワークショップでは工作や陶芸を体験でき、夏休みには企画展なども開催。直径20mのプラネタリウムは1000万個の星を映し出し、まるで本物の星空の下にいるような体験ができる。
平成15年(2003)に開館した、神奈川県立近代美術館の3つ目の建物。年に4〜5回ほどの企画展を開催。展示室に自然光を採り入れたり、海が見える窓を設けるなど、自然を感じさせる造りになっている。野外彫刻を配した庭園や、美術雑誌や展覧会に関連した文献を集めた美術図書室、ミュージアム・ショップ、レストラン「オランジュ・ブルー」などは入館料なしで利用できる。
本牧の丘の上にある小さな博物館。横浜の海や本牧の変遷を、写真パネルや漁具・農具・民具などの多彩な資料で紹介。昔なつかしい道具やおもちゃ・雑誌などの一部は、実際に触れて楽しむこともできる。法隆寺の夢殿を模して造られた正八角形の建物からは、かつて東京湾や房総半島、富士山までが一望できた。館名の由来となった聖人像も常設で展示。本牧臨海公園内にあり、桜やあじさい・ひまわり・菊・モミジなど、四季折々の花も楽しめる穴場的スポット。所要30分。
そごう横浜店の6階にある美術館。百貨店内にある美術館としては、国内最大規模を誇る。年10回ほど行われている企画展は、日本画や洋画など幅広いジャンルのものが開催されている。ミュージアムショップも充実。
貧者救済や病人の治療に尽くしたことで知られる忍性[にんしょう]菩薩が、正元元年(1259)に創建した真言律宗[しんごんりっしゅう]の寺。本堂前には忍性菩薩が使用したと伝わる千服[せんぷく]茶臼や製薬鉢がある。往時は七堂伽藍をはじめ多くの塔頭があったが、度重なる火災や戦乱で大半が焼失。現在は山門や本堂などが山かげに立っているのみだが、宝物殿には木造十大弟子立像(重要文化財)などの古仏像が数多く収蔵されている。本尊の木造釈迦如来立像(重要文化財)は4月7〜9日のみ公開。奥の院には高さ約4mの忍性菩薩の墓(史跡)が立つ。
三浦半島の東端、風光明媚な観音崎の地に建てられた美術館。年間6回の多彩な企画展の他、日本の近代美術約5000点の中から選んだ所蔵品展と、別館の谷内六郎館ではノスタルジックな雰囲気に癒される谷内六郎作品を、年間4回展示替えしながら紹介している。周辺の自然豊かな環境と、ユニークな建築、絶景美術館にも選ばれた抜群の眺望が魅力。地元の食材を使ったイタリアンが楽しめるレストラン「アクアマーレ」、オリジナルグッズを扱うミュージアムショップなど併設の施設も人気がある。
館内には自然情報コーナーや展示物などが充実。鳥のお絵描きコーナーなど子供が見て、触って楽しい工夫もされている。登山・ハイキングや自然観察について親切に教えてくれるので、職員に声をかけてみよう。スタッフやボランティアによる定期開催の自然観察会も楽しい。希望者は事前に確認を。
丹沢湖の中央に架かる永歳橋のたもとにある。三保ダム完成と同時に湖底に沈んだ村の様子を写真などで紹介。所要時間20分。
奥飛騨の古い民家を移築した建物で、期間ごとの作品展を開催するギャラリー。
長谷寺境内に設置されており、本堂(観音堂)と直結。1階には映像展示室が用意され、長谷寺の紹介映像が流されている。第1展示室には文永元年(1264)に物部季重[もののべのすえしげ]が作った梵鐘(重要文化財)、鎌倉時代の板碑[いたび]が展示されており、2階には嘉暦元年(1326)の銘が入った銅造十一面観音懸仏[かけぼとけ](重要文化財)などの貴重な仏教美術品を展示。所要20分。
市教育研究所との複合施設で、横須賀市の4図書館のうちで最も利用者が多く、文化施設として大きな役割を担っている。児童向けのおはなし会や映画会など各種行事も行う。
彫刻の森美術館開館当初からある唯一のギャラリー。設計は彫刻家の井上武吉。2階へと続く階段は「蔵」をイメージして設計。展示場の外壁の一部は赤く塗装されており、独特な雰囲気の中、作品鑑賞できる。
明治37年(1904)から昭和47年(1972)まで約70年間“ちんちん電車”の愛称で横浜市民の足として親しまれた横浜市電。誕生から廃止に至るまでの歴史を写真や映像などの資料を保存・展示し、幅広い世代に横浜市民のくらしを支える交通の過去・現在・未来を紹介している。
三浦市内に在住・通勤・通学者と横須賀市・逗子市・鎌倉市・葉山町在住者は貸出利用が可能。また市内には本館のほか、南下浦町上宮田に南下浦文館、初声町入江に初声分館がある。
和菓子屋である源吉兆庵が運営する美術館で、日本の器や装飾品を鑑賞することができる。日本を代表する美食家で知られる北大路魯山人の作品である食器や書画を集めていることでも知られ、作品を約30点常設展示している。その他、鎌倉の美しい四季の移ろいに合わせ、年4回の企画展も開催している。