バンクシーのコレクション展「バンクシー展 天才か反逆者か(BANKSY GENIUS OR VANDAL?」をレポートでご紹介!

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横浜観光情報
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世界で100万人以上が見た“バンクシー”のコレクション展「バンクシー展 天才か反逆者か(BANKSY GENIUS OR VANDAL?」が横浜駅みなみ東口直通のアソビル 2階で開幕!

===お知らせ=====================
当面の間、完全事前予約制として営業しています。当日券の販売はありませんので、WEBサイトにて日時指定チケットをお求めください。また、三密回避策として、7月1日(水)から当面の間、平日9:00から、土日祝8:00からに開始時間を前倒して営業します。

さらに、7月3日(金)から世界をニュースが駆け巡った“パンデミック”作品の解説パネルを設置します。
(2020年6月29日更新)
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バンクシーのコレクション展「バンクシー展 天才か反逆者か(BANKSY GENIUS OR VANDAL?」をレポートでご紹介!
日本初上陸! 2020年3月15日(日)に開幕した「バンクシー展 天才か反逆者か」は、匿名で謎多き世界的に注目を集めるストリートアーティストであるバンクシーのオリジナル作品や版画、立体オブジェクトなど70点以上のコレクションがテーマごとに展示されています。
オークション中にシュレッダーにかけられた『GIRL WITH BALLOON(風船と少女)』が日本でもよく知られるバンクシーの作品。これまで、モスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港と2018年から世界5都市を巡回し、今回、日本初上陸の地が横浜!
今展示会のキュレーター兼プロデューサーであるIQ ART MANAGEMENT CORP 代表のアレクサンダー・ナチケビア氏は、バンクシーの作品に魅了されたうちの一人。同社のチームが複数の個人コレクターの協力を得て実現したバンクシー展。

ストリートアートは、街の公共スペースにペンキやスプレーなどで描かれる「グラフィティ(落書き、いたずら書き)」と称されることが多く、それが故に短命である作品であることが多い中、バンクシーは現代アートの世界でも屈指の知名度を誇ります。バンクシーの象徴的な作品「少女と風船」は、拠点だろうといわれるイギリスでは、約70%が「知っている」と答えるほどの知名度だそうです。

バンクシー展のディレクターであるアレクサンダー氏は「バンクシーの作品は、みる人にさまざまなことを考えさせ、心に感じさせ、何かしらの行動を起こさせる作品。バンクシーが何を伝えようとしているか感じてほしい。」と語っていました。
今回のバンクシー展では、バンクシーの作品を消費、政治、抗議、警官、戦争などのジャンルに分け、展示しているほか、映像で紹介するコーナーも用意されています。

館内に展示されている各作品の説明は、作品名と技法、大きさ、製作年しか書いていませんが、バンクシーゆかりの人物やコレクターなどが紹介するオーディオガイドがQRコードを読み込むことで誰でも無料でダウンロードできるので、より深く作品が描かれた背景などを知ることができます。
本来であれば作者の生い立ちなどのバックグランドを語るスペースですが、匿名かつ謎多きバンクシーにはそれがないため、バンクシーのスタジオを想像で再現。スプレー缶やRATの型など、細かい演出もよく見ると面白いです。
①アーティストスタジオ「バンクシーとは?」
バンクシーが作り出す作品の代表的な技法である「リミテッドエディション」と「プリントアート」の違い、バンクシーがこれまで作品を残してきた国々を世界地図で紹介しています。
②「PLATE」
バンクシーが消費社会に対し風刺する作品を集めたエリアです。

2016年にケイト・モスをアンディ・ウォーホルが描いた『マリリンモンロー』の作品を模して描いた『KATE MOSS』(スクリーンプリント)と、消費社会を風刺した代表作品『BARCODE』。

バンクシーが自身の作品がオークションにかけられる様子を描いた作品『Morons』。よく見ると「こんな糞みたいな作品を買おうとしているお前らみたいな愚か者がいるなんて信じられない」と皮肉が書いてあります。
③「消費/CONSUMPTION」
『UNDERGROUNGO TERROR TACTICS』のdrawing+letterは、イギリスの音楽アーティスト“ONE CUT”のアルバムカバーにと送られた作品で、送ったさいに同封されたバンクシー直筆の手紙も展示されています。

『VERY LITTLE HELPS』は、難民救済チャリティーオークション開催時に主催者の要望に応じ描いた作品。
イギリスが欧州連合(EU)離脱することをテーマに描いた壁画『Brexit』はバンクシーの代表作となっていますが、本物は上からペンキを塗られたため、現存しないそうです。
(展示されているのは記録写真)
④「政治/POLITICS」
ストリートアーティストであるがゆえにバンクシーにとって、警察とは追いかけ、追いかけられの立場。『PUDE COPPER』で描かれているのは、バンクシーの友人。友人だけど、警察官なので、中指を立てているという作品。

『Love is in the Air』は『GIRL WITH BALLOON』と同じくらい、バンクシーを代表する作品のひとつ。2003年にパレスチナで描かれた作品です。
⑤「警察/POLICE」
地球のような球体と猿が描かれた『MONKEY SURFER ON BOMB』は、猿が球体に向かっているのか、通り過ぎているだけなのか、見る人によって意見が分かれるようです。
⑥「戦争/WAR」
バンクシーがパレスチナで経営する「世界で最も景色の悪いホテル」の看板と写真、ベッドを展示。ホテルの中にはバンクシーのアートで埋め尽くされており、バンクシーファンが数多く訪れるそうです。
⑦「ホテル/HOTEL」
バンクシーが作品の中で作り出したテーマパーク「DISMALAND」や世界のアートに対する皮肉や挑戦を訴える作品が展示されています。
⑧「アクション&エキシビジョン/ACTION AND EXHIBISIONS」
バンクシーの作品にしばしば登場するネズミ。バンクシーは人間がドブネズミのようにあざとく生きている、ということを皮肉って描いているんだとか。
⑨「ネズミ/RATS」
『GIRL WITH BALLOON』はステンシルアート(型紙を作りスプレーを吹き付け絵柄を作成する作品)の中でもバンクシーを代表する作品。

オークション中にシュレッダーにかけられたニュースが話題になりました。最初のステンシル作品を15点制作したものの、現存するものはないそうです。
※展示作品はプリントアート
⑩「希望/HOPE」
見る人にさまざまなことを考えさせ、心に感じさせ、何かしらの行動を起こさせる作品を生み出し続けるバンクシー。

この展示会を見て、あなたはバンクシーが天才だと思いますか?それとも、反逆者だと思いますか?
バンクシーは天才か反逆者か?!
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