川崎町田線(恩田地区)開通から1カ月 市内初の自転車道整備で歩車分離

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社会
自動車、自転車、歩行者、それぞれが安全に通行可能となっている。
開通式での久保田会長
赤い部分が今回開通した区間。田奈地区は現在も事業を進めている

横浜市が整備を進めてきた都市計画道路「川崎町田線」の恩田地区(約1・15Km)が供用開始されてから、4月26日で1カ月が経過した。東急こどもの国線の踏切に起因する慢性的渋滞は解消の兆しを見せ、新たな道が街の日常に馴染み始めている。

「渋滞の街」脱却へ

今回完成した恩田町付近の区間は、1996年の事業着手から一時の中断を経て、約30年越しに結実した「地域の悲願」だ。最大の転換点は、東急こどもの国線との交差部を「アンダーパス方式」とした点にある。

これにより、長年のボトルネックだった踏切待ちが解消。開通から1カ月が経ち、周辺住民からは「渋滞を避けるための生活道路への通り抜け車両が減った」と安堵の声も上がる。

一方で、新たな課題も浮かび上がる。田奈駅近くに勤める女性は「あかね台方面からの交通量が増加したため、朝夕の通勤ラッシュ時の所要時間は10分程度増えたように感じる」と話す。

特徴的な「独立型自転車道」

機能面での特徴は、市内で初採用された「独立型自転車道」だ。幅員22mの空間に、車道・歩道・自転車道を縁石で完全に分離。全世代が安心して通行できる高規格な設計となっている。

地元の恩田連合自治会・久保田実会長によると、開通後、従来の生活道路を通行していた車両の約半分がこの新道へ移行したという。「遮蔽物がなく見通しの良い道になり、中学生らも安心して歩行している。これまで狭い車道を走らざるを得なかった自転車も、専用レーンによって安全に通行できるようになった」と変化を語る。

これまで大型車の通行に不安を抱いていた通学路環境も、変化を迎えている。至近の田奈小学校・田渕恵子校長は「実際に歩いてみて、幅の広さとゆとりを実感した。現在はまだ従来のスクールゾーンを使用しているが、今後は安全性を精査した上で、新道路へのルート切り替えも検討していきたい」と期待を寄せる。

田奈地区も開通目指す

3月25日には式典が行われ、鈴木和弘副市長、渋谷健市会議長、工事関係者などが多数出席し、道路の開通を祝った。

久保田会長は「今回の事業は行政、街、地域住民が一体となって進めてきたもの。30年という歳月を経て、ようやくこの完成を見られてよかった」と、感慨深げに安堵の表情を見せた。

市は2027年の「GREEN×EXPO」を見据え、隣接する田奈地区(650m)の整備もあわせて進めていく。市の担当者によれば現在は同地区の用地取得を進めている段階とのこと。開通の時期は未定だが早期の開通を目指したいとしている。

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