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市立みなと総合高校(津田武校長)=中区山下町=は9月12日、2026年度からeスポーツ授業を開始すると発表した。全国の公立高校で初の取り組み。eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略でコンピューターゲームを使って対戦するスポーツ競技を指す。
授業では、前期(4月〜9月)の中で3年次を対象に展開。単なるゲーム競技として捉えるのではなく、その周辺産業や関連職種についても理解を深め、卒業後のキャリアについて知識を身に着けることを狙いとする。津田校長は「わが校は総合高校なので、特色ある選択科目として世界で盛り上がるeスポーツに着目した」と話す。
横浜を拠点に置くプロeスポーツチーム「VARREL」を運営する(株)CELLORB=西区浅間町=が授業のカリキュラム作りに協力。ソニーマーケティング(株)が最新鋭のモニターとヘッドセットを5台ずつ同校に寄贈した。
来年度の授業に先駆け同校では、eスポーツ部が発足された。9月20日の同校の文化祭「みなと総祭」で、同部の部員とプロチームのスタッフがeスポーツ体験会を開催した。寄贈されたモニターを使用し、格闘技のゲームで対戦。勝つための戦略を話し合うなど、会話しながら競技を楽しんでいた。