【横浜市】子どもピースメッセンジャー 中区・西区から2人 国際平和を世界へ発進

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社会
平和への思いを話す大丸さん
身振り手振りを交えスピーチする小林さん

横浜市内の児童生徒が国際平和についての思いを発表する「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」で、西区の宮谷小学校の大丸優衣さん(6年)と中区の本牧南小学校の小林空神(くうが)さん(5年)が市長賞を受賞した。8月25日には市役所で、中学校の部の市長賞受賞者の2人の生徒と共に「よこはま子どもピースメッセンジャー」に委嘱されるセレモニーが行われた。

今後、ピースメッセンジャーの児童生徒4人は、ニューヨークの国連本部を訪問するなど国際平和活動に参画。またコンテストの本選出場者は「子ども実行委員」として募金などを行う。市長賞以外で本選に出場した中区・西区・南区の児童生徒は以下(敬称略)。◆中学生の部▽教育長賞=コルビー恵美(軽井沢中3年)▽優秀賞=樋高優々杏(大鳥中3年)、名地優芽花(共進中3年)◆小学生の部▽優秀賞=四ツ栁穂佳(六つ川小6年)

長崎の経験伝えて

長崎市で生まれ育った大丸さんは、今年3月まで爆心地から一番近い小学校に通っていた。原爆が落とされた毎月9日や総合の時間には平和学習が行われ、被爆者から話を聞いたり、戦争と平和について学んだりする機会が、多くあったという。

「長崎の先生や友達と、これまで聞いたり学んだりしたことを伝えると約束してきた」と大丸さん。だからこそ、市長賞を受賞したことに強い使命感を抱く。自身を「被爆者から直接話を聞ける最後の世代」といい、「長崎で学んだことや聞いたことを一人でも多くの人に伝え、沢山の人の話を聞き、考えを深めたい」と述べた。

小さな優しさで

小林さんは昨年、授業で感音性難聴の障害があるバスケットパフォーマーの人に出会った経験を題材にした。障害がある人には手助けをしなければと思っていた小林さんだが、目を見てゆっくり話すという「小さな優しさこそが大きな優しさになる」との言葉が心に刺さり、世界中の人にもこのメッセージを伝えたいとスピーチに挑んだ。

「人が人に伝えていくことで、戦争のない平和な世界になると思う」と力強く語る。「初めての海外で国連本部という大切な場所に行けるのが嬉しい」と笑顔を見せた。

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