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高校野球神奈川大会の決勝戦が7月27日、横浜スタジアムで行われ、横浜高校=金沢区=が東海大相模高校を11対3で下し、甲子園出場を決めた。今大会で攻守にわたって活躍を見せたのが2番サードで全7試合に出場した為永皓(ひかる)さん(3年)。南区の六ツ川中学校出身で中学時代は中区を拠点にする中本牧リトルシニアに所属していた。
試合は横浜高校が3点を先制される苦しい展開だったが、その後に集中打で逆転。為永さんは2安打を放ち、守備でもホットコーナーから声を出し、チームをもり立てた。前日の準決勝を終えると、かつてのチームメイトや知人から多数の連絡があったという。その応援を力に満員のスタジアムで躍動した。
中本牧シニア時代は村上林吉監督の指導を受け、「あきらめずに戦い抜くことを学んだ」という。チームは春の選抜大会で優勝し、「それまでは焦りやプレッシャーがあったが、選抜を経て心も体も成長した」と大舞台での経験が身になっている。
帽子のつばに書いてあるのは「想像力」。ウォルト・ディズニーの言葉からで、ディズニーシーのアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」がお気に入り。「相手の配球など、何事も考えて行動するようになった」と語る。
横浜高校としては、松坂大輔さんを擁した1998年以来の春夏連覇がかかる甲子園。「守備からリズムを作るチーム。持っている力を出し切りたい」と力強く語った。甲子園大会は8月5日に開幕する。