街角でロゴ 横浜発祥・写真文化を継承 市写真師会が「下岡蓮杖生誕祭」

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馬車道にある下岡蓮杖の碑の前で行われた

横浜で日本人として初めて写真館を開き「日本写真の開祖」とされる下岡蓮杖(れんじょう)の生誕祭が2月12日、馬車道にある同氏の顕彰碑前で行われた。

ベンチャーの先駆け

下岡蓮杖は、1823(文政6)年2月12日伊豆下田生まれ。画家としてスタートしたが、39歳の時に独学で写真術を習得し、62(文久2)年に野毛に初めての写真場を開業。その後弁天通りに移転し、太田町5丁目角地に開業した支店では、1階に茶屋や写真グッズなどの土産屋、2階に写真館を設け、繁盛店になったという。また、乗合馬車や牛乳販売など新規事業にも次々と取り組み「ベンチャービジネスの先駆け」と評されることも。92歳でその生涯を閉じた。その功績を称え、撮影を専業とする写真師の団体・横浜市写真師会(岩瀬明文会長)が毎年2月12日に生誕祭を開催している。昨年生誕200年を迎えた。

当日の式典には同会の会員をはじめ、下田の市議会議員や今年9月に下岡蓮杖も登場する舞台『富貴楼お倉』を主宰する女優・五大路子さんら約20人が参加。神事が行われ、横浜発祥の写真文化の継承とさらなる技術向上を誓った。

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