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西区みなとみらいに拠点を置くスタートアップ、(株)トーチス=本社・鎌倉市=は1月16日、宅配健康食の販売を行うウェルネスダイニング(株)=東京都=と協業し、腎臓病の人向けの配食購入サービスを開始した。
トーチスは腎臓病の人向けに栄養計算をしてくれるスマートフォンアプリ「栄養ビジョン」、血液・尿検査結果を長期間記録できる「じんぞうグラフ」を開発・運営しており、そのアプリの新機能として配食購入サービスを組み込んだ。
腎臓病の治療法の1つである食事療法は「塩分やたんぱく質などを制限する必要があり、それに対応した食事を用意する必要から患者とその家族への負担が大きいという。同社の松岡大輔代表取締役社長(31)は「自分の母親も腎臓病。宅配食をうまく活用できていたら食事への負担が軽くなっていたと思う」とサービスへの思いを語る。
今回の取組は、新聞記事で腎臓病患者向けのアプリを知ったウェルネスダイニングから提案があり、昨年9月からアプリ新機能の共同開発を開始した。
宅配食は全て冷凍で、1食700円前後で7個セットから全国で購入可能。トーチスが運営するアプリをダウンロードし開くと、宅配食の購入画面が自動的に表示される。そのほか、実際に購入した人たちの口コミや食事の写真、療養生活中の夫婦のインタビュー動画など、治療の励みになるようなコンテンツを準備している。