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新春恒例の加賀町消防団出初式が1月6日、中華街内の山下町公園で行われた。4月に中区の3消防団(伊勢佐木・加賀町・山手)が統合することから、同消防団にとって最後の出初式となった。中区内の3消防団は130年の歴史を持つ。
昨年4月に就任した高橋伸昌団長をはじめ4分団から約30人が参加。中区役所の小林英二区長、中消防署の黒岩大輔署長、加賀町警察署の森田仁志署長、中区選出の市会、県会議員らが参列した。港中学校吹奏楽部の生演奏が、最後の出初式に花を添えていた。
高橋団長はあいさつの中で、元日の能登半島地震、2日の羽田空港の事故、3日の北九州市飲食店街の火災にふれ、「我々もさまざまな訓練をしていざという時に対応できるようにしなければならない。身の引き締まる思い」と話した。3団統合について、指揮命令系統や情報伝達などが一本化されることで、大規模災害時の対応がより迅速、効率的になると説明、「進化し新しくなる」と紹介した。
式典後、4分団それぞれが公園内の四方に配置され、ホースによる一斉放水を実施。消火水は青空に向けて高く吹き上がった。外丸和男副団長が閉式を告げると、涙ぐむ団員の姿も見られた。