よこはま防災eパーク 災害予防の啓発に効果 若年層の活用に期待

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e-パークの動画を利用した防災教室の様子
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北陸地方に甚大な被害をもたらしている能登半島地震は、改めて自然災害に対する事前の備えの必要性を認識させられた。横浜市が災害の「予防分野の取り組み」として、昨年開設したのが、オンラインサイト「よこはま防災e-パーク」(※)。気軽に防災を学べる仕組みとして、注目が集まっている。

「よこはま防災e-パーク」は、防災訓練の参加者が固定化・高齢化し、特に20・30歳代の子育て世代の参加割合が少ない状況の中、「防災の必要な知識・技術を気軽に学ぶことで、いざという時の適切な行動につなげ、自助の裾野を広げる」ことを目的に、昨年4月に開設された。

サイトのアクセス数は、昨年12月23日時点で36万6639件。市消防局によると、昨年は関東大震災から100年目の節目だったことから9月1日前後にアクセス数が急増したという。今回の能登半島地震や17日に発生から29年目を迎える阪神・淡路大震災など、防災に対する関心が高まる時期だけに、さらに多くのサイト利用が見込まれる。

自助・共助の担い手拡大

市消防局が力を入れる「子育て世代への防災知識拡大」のカギとして位置付けるのが小中学生。昨年は蒔田中=南区=や平沼小=西区=などでサイトを利用した防災関連の授業が実施された。同局では「災害発生時の『自助・共助』の担い手である小中学生が、サイトで学んだ内容を保護者に広げていくことで、子育て世代への防災知識浸透につながれば」と更なる広がりに期待を寄せる。

同局では今後、市内の全小学校での活用を目標に、システムの改修を行っていくとしている。

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