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11月に神奈川県警察学校=横浜市栄区=で行われた「令和5年慰霊祭柔道剣道大会」において、伊勢佐木警察署が柔道(警察署対抗A組)で優勝に輝いた。伊勢佐木警察署が同大会で優勝したのは42年ぶりという。
県内54署を規模別に分けて競い合う同大会。伊勢佐木署は大規模署のA組。1チーム7人制の18チーム(署)がトーナメント方式で頂点をめざした。
高校時代に柔道の団体戦でインターハイ出場経験のある宇野澤祥也さん(22)を擁する伊勢佐木署。初戦で厚木署と対戦し4勝3敗でなんとか勝利をものにした。2回戦は大和署で4勝3敗で駒を進め、準決勝は小田原署。3勝2敗2引き分けで勝利し、決勝の横須賀署とは5勝1敗1引き分けとなり、優勝を手にした。
宇野澤さんは「初戦の厚木署が一番厳しい試合だった」と振り返った。「取って取られてで、私の番になった。絶対に負けられなかった」と語る。伊勢佐木警察署で柔道を指導する巡査部長の松本勝利さんは、宇野澤さんについて「試合運びがうまい」と評価していた。
伊勢佐木警察署は、県内屈指の取り扱い件数を誇る多忙な警察署だ。大会に向けた柔道の練習は、一週間前からだった。また、出場した7人が練習でそろうことはほとんどなかったという。その環境での優勝に松本さんは「本当にうれしい。試合を重ねるたびに強くなる署員の姿に感動した」と話していた。今春に神奈川県警察に入ったばかりの宇野澤さん。大会を通して「色々な部署の方々と知り合うことができた」と話していた。