横浜シティ・エア・ターミナル テロ想定し実地訓練 戸部署と連携

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タウンニュース
社会
不審者対応した職員(中央)が警察官に状況を説明する様子

バスターミナルの管理運営を行う横浜シティ・エア・ターミナル(株)=西区高島=は11月15日、戸部警察署とテロ等対応訓練を行った。

バスの誘導や券の販売など、接客業務を行う社員ら約20人が参加した。

人が多く集まる公共交通機関は、警備や警戒が手薄になりがちで、攻撃の対象になりやすい「ソフトターゲット」にあたるという。

参加者は同署警備課から、不審物や不審者発見時の対処方法を学んだ。

また、防犯カメラの管理体制のチェックや避難経路の確保、従業員や関係者と外来者を区別できるようにするなど、日常から留意すべき点の講習を受けた。

その後、ロビーで訓練が実施された。不審物を置いた人に社員が話しかけると、ナイフを取り出して威嚇。近くに停めていた車で逃走するという想定。

参加者は不審者への声がけ、利用客の誘導、110番通報、逃げる犯人の車のナンバーを記憶し説明、駆け付けた警察官と防犯カメラの内容確認などを行った。

不審者対応を行った旅客1課の永澤圭介主任(47)は、「相手との距離感や対処にあたる人数など、多くの気づきがあった。社内で共有したい」と話した。

同署の宇部貴日佐警部は、訓練後の講評で昨今日本で起きたテロの事例に触れ、「いつどこでテロが起きてもおかしくない。こうした日々の訓練が重要であり、今後も連携を図っていきたい」と話していた。

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