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「第9回横浜の子どもが作る弁当コンクール」(主催/一般社団法人横浜すぱいす)でこのほど、本牧中学校の谷村愛さん(1年)が教育委員会賞、中山彩葉さん(3年)が審査委員長賞を受賞した。谷村さんは1位となる大賞にも選ばれ、ダブル受賞となった。
同コンクールは、子どもたちの食育や料理のきっかけづくりに毎年行われているもの。今夏、横浜市内の小中学生と特別支援学校の児童生徒を対象に作品を募集した。
今年度の募集テーマは、横浜の地場産物を使って「『2027花博』で食べたい弁当を作ろう」。71校から1184作品の応募があり、15作品が書類審査を通過。本選の2次審査では自宅から弁当を持参し、プレゼンテーションや審査員の面接を経て、各賞が決定した。
谷村さんの作品『不思議の国の花畑』は、花形の卵焼きや、金沢区野島の海苔を使ったちくわ海苔チーズ巻き、ネーミングにもこだわった「ブーケ肉巻」など花に見立てたおかずを散りばめ、彩り豊かな花畑のように仕上げた。いなりずしは「料理上手な母が作る大好きなメニューの一つ」で、レンジで作れるよう試行錯誤の上、レシピを完成させたという。
審査には得意のイラストを使って挑み、ダブル受賞を聞いた時には「涙が出そうなほど嬉しかった」と谷村さん。「家族に一番に食べてもらいたいと思いながら作った。大皿に盛って皆で食卓でも食べられる献立にできた」と話した。
中山さんの作品『甘辛照焼きチキン主役のお花見弁当』は、母直伝のレシピを自分流にアレンジ。肉を柔らかく冷めても美味しく食べられるよう最初に片栗粉をまぶす工夫や、2色おにぎりなど「春の情景が思い浮かぶ見た目の楽しさ」も評価された。
また、ポテトサラダには地元産のジャガイモやキュウリなどを使用。地産地消がCO2削減につながることから「これからもできるだけ地場産物を購入したい」と思うように。「お菓子作りは好きだけど、1人で料理するのは初めてで不安だった。でも作ってみたら楽しかった」と中山さん。受賞を喜び「このお弁当を持って家族と花博に行きたい」と話した。
その他中区西区の入選者は以下の通り。伊藤絆那さん(平沼小4年)、佐々木天音さん(本町小3年)、大森亮太さん(本牧中3年)、坂原颯太さん(港中2年)。