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神奈川大学みなとみらいキャンパスに通う学生が、インバウンド(訪日外国人旅行)対応として魅力的な「お土産」づくりに挑戦した。元町の和菓子店・香炉庵と連携して、商品をリブランディング。11月4日は同キャンパス学園祭、5日は象の鼻テラスで販売した。
手掛けたのは、同大学国際日本学部・崔瑛(チェヨン)准教授のゼミナールの3年生10人。同ゼミは、増え続ける訪日外国人に横浜らしさを伝えることを目指して「お土産プロジェクト」に取り組んできた。
香炉庵は、同大学が神奈川新聞社らとともに進める食文化活性化プロジェクト「おいしいかながわ」に参加しており、そのつながりで昨年から崔ゼミと連携している。
日持ちする「お土産」として、同店の定番商品「薄皮どら」を採用。商品はそのままに、留学時の友人や知り合いの日本語塾など、学生それぞれのネットワークを駆使しヨーロッパやアジアを中心に約20人の外国人にヒアリング。その内容をもとに、レトロな書体、和紙の風合いをイメージしたデザインなどを用いた「横浜飛行」というブランドを考案。商品名はどらやきを機体として捉えて「薄皮どらや機」と命名した。
1個250円で4個入りの箱で販売。ゼミ生の伊藤千夏さん(21)は「学園祭は予想以上の売れ行きで昼過ぎには90個が完売」と振り返った。5日も用意した60個がほぼ売り切れたという。
このチャレンジ商品について、香炉庵の齋藤雅也さんは「横浜エリアのインバウンド動向や観光事業の盛り上がりにより、販売を検討したい」とコメントしている。