横浜・上海友好提携50周年 両市交流の深化に期待 本牧の友好園でイベント

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獅子舞とともに50周年を祝す関係者ら

横浜上海友好都市提携50周年を記念したイベントが11月3日、本牧市民公園内の上海横浜友好園で行われた。庭園前にステージが設けられ、中国の古典舞踊や獅子舞などが披露。式典では横浜市国際局や横浜華僑総会の代表者らがあいさつし、更なる連携に期待を示した。

横浜市と上海市は、日中国交正常化の翌年、1973年11月30日に友好都市を提携。今年は50周年の節目であることから、9月末には市役所1階のアトリウムで5日間にわたり楽器演奏や太極拳のパフォーマンスなど、上海および中国文化に触れるイベントが開催された。これらの取組を主催したのは元中区長の竹前大さんを会長とする横浜上海友好委員会で、両市が共催した。

貴重な財産PRに課題も

友好園でのイベント当日は晴天に恵まれ、ステージで午前、午後にわたり中国の民族楽器や古典舞踊、武術などが披露されていた。

昼に行われた式典であいさつした友好委員会の竹前会長は、中国の伝統的な庭園と建築からなる友好園に触れ、池を渡る橋には中国庭園によくみられる9つの曲がりがあることを紹介していた。また「貴重な財産である友好園をもっとPRしてほしい」と関係者らに呼び掛けた。市国際局の橋本徹局長は、友好園の優れた眺めを称賛し、両市のさらなる連携に期待を示していた。

50周年記念イベントを後援する横浜華僑総会の謝成發会長は「国同士は色々と難しいですが、我々は互いに交流を深めもっと行き交うようになれれば」と話していた。

上海横浜友好園は、友好提携15周年記念、また横浜市制100周年、開港130周年を祝し、1989年に上海市から寄贈された中国江南様式の本格的な庭園と建築。資材だけでなく、建設作業員20人ほどが上海から招かれたという。その後、老朽化もあり改修され、2021年にリニューアルされている。

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