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長さ4m、重さ300kgという本牧神社(當麻洋一宮司)の大しめ縄が10月12日、8年ぶりに掛け替えられた。横浜市内唯一の出雲式で、当日は島根県から招かれた「須賀注連縄(しめなわ)保存会」のメンバーが手作業で2時間ほどかけて飾り付けた。
今年は、同神社が本牧和田に移り30年の節目。しめ縄の掛け替えは、その記念事業の1つ。島根県(出雲)の田んぼで刈られた稲わらを使用している。保存会のメンバーによると、今後、稲わらが乾燥していくと重量が軽くなっていくという。
大しめ縄を奉納したのは本牧地域在住で藤木企業(株)の取締役会長を務める藤木幸夫さん(93)。当日は作業に立ち会った。藤木さんは「一人で生きているんじゃない。生かしてもらっている。感謝の思いを込めて奉納した」と話していた。
氏子総代会の責任役員、羽鳥裕久さん(79)は「古いしめ縄も目に焼き付けとかないと」と話し、作業の様子を見つめていた。責任役員の神定功さん(90)は、しめ縄の奉納に「ありがたい」と目を細めていた。
10月22日には「御遷座三十年記念大祭」が予定されており、本牧全町の神輿計10基が順次「宮入」。午後3時40分ごろからは全ての神輿が大鳥居前に集結し、担ぎ納めが行われる。