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横浜駅周辺の喫煙禁止地区が10月1日から拡大された。みなみ西口(相鉄口)を出てすぐ、パルナード通り沿いのヨコハマビブレまでの約2・8ヘクタールのエリア。市は、駅周辺の美化を期待する。
たばこのポイ捨てなどの防止を目的に、市が条例を根拠に喫煙禁止地区を指定。人通りが多いとポイ捨ても多くなる傾向があるとして、今回、拡大した。地区内における屋外の公共の場所で喫煙した場合、市は罰則として2千円の過料を科すことができる。近年普及する加熱式たばこも対象。
横浜駅周辺の喫煙禁止地区は、西口および東口ともに2008年1月に指定、09年3月に拡大され、計約6・2ヘクタールが対象となっていた。今回、西口の南幸1丁目から南幸2丁目の一部(約2・8ヘクタール)も含まれたことで、駅周辺の喫煙禁止地区は約9ヘクタールになった。
該当地区の路面には「喫煙禁止」を示す円形のシールが貼られている。また、道路標識のように周知する専用ポールも2本立てられた。
地区拡大に先立ち9月29日には、みなみ西口で啓発物品を市職員らが配布。また、清掃活動も行われた。
市の担当者は、同地区を拡大することは、美化対策だけでなく「受動喫煙などによる健康被害への対応の意味もある」と説明していた。
横浜駅周辺のほかに、市内では現在、みなとみらい21地区、関内地区、鶴見駅周辺、東神奈川駅周辺など、人通りの多い駅周辺や繁華街を対象に8地区が喫煙禁止地区に指定されている。
市は、同地区での指導員巡回頻度を増やすなど、20年度から体制を強化。該当地区で喫煙を中止させた件数は、昨年度で横浜駅周辺が2176件と、2番目のみなとみらいの約3倍だった。