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中区海岸通の「横浜郵船ビル」をはじめとする周辺一帯の開発にあわせ、中区の市民団体が水辺の魅力向上や利活用を目指した実証実験をスタートした。10月9日には一般市民に向けた乗船イベントが開催される。
主催の「海岸通アーバニズムラボ」(一宮均代表=今号人物風土記で紹介)は、関内地区の自治会や商店街、SUP団体など、横浜の水辺の活用やまちづくりに関心がある有志らにより結成。郵船ビル裏手に位置する万国橋〜新港橋間の運河を「郵船プール」と呼び、この水辺の有効利活用を求めている。
中区海岸通では、日本郵船が歴史的建造物である「横浜郵船ビル」をホテルに活用し、隣接地にオフィスや店舗、文化施設が入る高層ビルやにぎわい施設の建設、広場の整備を計画。現在建設中の宇徳の新社屋(旧・創造空間万国橋SOKO)とあわせて、周辺一帯の開発が進められている。
同団体によると、この辺りには業務用の桟橋はあるものの、近年人気のSUP(サップ)やカヤックなど水上アクティビティの利用者が乗降できる桟橋はないという。一宮さんは、大岡川などで桟橋整備が進んでいることやみなとみらいが周遊ルートになっていることをあげ「開発企業や行政と連携し、水上からの視点で新たな街の魅力を創出するため、郵船プールへの公共桟橋の設置を目指したい」と話す。
10月から行われる「海岸通郵船プールの利活用実証実験」は、市民に水上から見る街の魅力を知ってもらうため、中区役所の地域活性化の補助金事業を活用して実施。10月9日(月・祝)には、クルーズ船=写真=で周辺運河を巡り、音響効果が良いと言われる万国橋の下でカンツォーネの船上コンサートを行うほか、28日(土)にEボート親子体験ツアー&ミニレース、3月にシンポジウムを開催予定。
船上コンサートは午後2時と4時、日の出桟橋から乗船。残席わずか。参加費2500円。【メール】paw138@nifty.comへ申込。(問)一宮さん【携帯電話】090・1262・5520