山下公園 新たな移動手段を検証 地元の団体が企画

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タウンニュース
社会
自動走行モビリティ「iino」の走行イメージ=市提供

横浜市と関内・関外地区活性化協議会(高橋伸昌会長)は9月21日から24日にかけて、自動走行モビリティ「iino」を活用した実証実験を行うと発表した。横浜都心臨海部における回遊性向上を目指し、新たな移動手段の有効性を検証する。

「iino」は関西電力(株)100%出資の子会社、ゲキダンイイノ合同会社=本社・大阪市=が開発した自動走行モビリティ。時速5Kmで走行し、歩行者とも共存が可能。場所に応じて様々なタイプが展開されている。これまでに東京都や兵庫県で実証実験を行っており、市内では初の走行となる。

横浜では、臨海部ならではの水際線の景色を眺めながら移動できる新たな手段として「iino」の検証が行われる。

無料で試乗体験

実証実験は、21日から24日までの4日間予定されており、雨天の場合は順延。午前10時から午後1時30分までと午後3時から5時30分まで無料で試乗体験ができる。

山下公園内の2つのルート(いずれも片道走行)で行われ、レストハウスから中央広場前バルコニーの約350m(5、6分)、中央広場前バルコニーからおまつり広場の約200m(3、4分)を進む。

22日と23日の午後5時30分から6時30分までは、レストハウス「THEWHARFHOUSE山下公園」で飲み物などを購入した人が先着で乗車できる「ナイトタイム・ライド」を行う。横浜の夜景を楽しみながら移動体験ができる。

地区活性化を図る

主催の関内・関外地区活性化協議会は、関内・関外地区を拠点とする商店街などの地元まちづくり活動組織15団体により、2012年に設立された任意の協議会。現在は同地区の企業なども加入し33団体からなる。

今後も、歴史的建造物や観光・エンタメ施設、公園などが集積する横浜都心臨海部において、これらの魅力資源をつなぎ回遊性向上を高める取り組みを進める方針だ。

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