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お三の宮日枝神社=南区山王町=の例大祭が9月15日から17日まで行われる。今年は神社創建350周年の節目であるのと同時に、記念事業として復元修繕が進められていた大みこしがお披露目され、16日に神社からイセザキモールまでを練り歩く。
同神社のある吉田新田は、釣鐘状の入り海が干拓されて1667年に完成。神社は新田の鎮守として1673年9月に創建され、今年で350周年を迎える。
節目の年を盛大に祝おうと、神社と氏子が一体となって「御鎮座350年奉祝記念事業」を展開。記念事業の目玉として神社にある1934年に作られた高さ約5mの大みこしを復元修繕することにした。
2021年12月に専門業者の宮本卯之助商店=東京都台東区=に渡され、木材の補強や金具類を再加工する大規模な復元修繕が行われた。同時にみこし庫の改修や境内の整備も進めてきた。
大みこしは8月に神社へ戻り、9月7日には「御霊入れ」が行われた。16日の「御巡行」で小型トレーラーにけん引され、19年以来4年ぶりに氏子地域を回る。午前9時に神社を出発し、午後5時ごろにイセザキモール内に到着。7時に再び神社へ向けて戻り、8時30分ごろに宮入りする予定。17日は氏子町内会のみこしが連なって練り歩く「連合渡御」があり、23基が出る。同神社の角井瑞宮司は「大みこしは市民の財産でもあり、多くの方に見ていただきたい」と話す。記念事業の奉賛金は来年の例大祭まで募る。