不二家 仮店舗で営業再開 3年の期間限定

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タウンニュース
社会
旧店舗を出て左手数十メートルの場所にオープンした仮店舗
ガラス張りが特徴的な旧店舗
▲記者レポート

建物の老朽化による建て替えのため8月20日に一時閉店した伊勢佐木町の「不二家横浜センター店」が9月1日、仮店舗での営業を再開した。

仮店舗は菓子類の販売とセルフサービスでケーキとドリンク、パスタなどの軽食を提供する喫茶スペースが設けられている。初日に三世代で訪れていた中区の羽原千代子さん(61)は「最終日も見に行った。今日から再開すると聞いたので孫たちと一緒に来ました」と笑顔。娘の高橋しおりさん(32)は「1人席が多く、ちょっとお茶するにも気軽に利用できそう」と話していた。

歴史的価値踏まえ

不二家は1910(明治43)年に横浜元町で洋菓子店として創業。22(大正11)年に「不二家伊勢佐木町店」として2号店を開店したが、関東大震災で焼失し、37(昭和12)年2月に現在の場所で建築家アントニン・レーモンドの設計により新築。86年続き、現存する不二家で最も歴史ある店舗だった。

閉店後の建物は歴史的価値を踏まえ、専門家の調査が行われる。2026年に完成予定。担当者は「店内にあった壁画など、残せるものはできるだけ残していきたい」と話した。

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