中区のマリンFM 市と災害時放送で協定 多言語に対応

更新日:

タウンニュース
社会
協定書を手にする山中竹春市長(右)と笹原社長

中区本牧町のコミュニティラジオ局「横浜マリンFM」は9月8日、横浜市と臨時災害放送局の開設・運用の支援に関する協定を市庁舎で締結した。災害時に市が避難情報や道路状況などを発信するために一時的に開局する放送局の技術的な運営支援を行う。

市内で大規模災害が発生し、テレビや緊急速報メール、Webサイトの防災速報などが使用できない場合に、横浜市は防災にかかわる情報を発信するため臨時災害放送局を市庁舎に開設する。

その際、陸上無線技術士や総合無線通信士の資格保持者が必要で、機材の操作など技術的なノウハウも求められる。その支援を、マリンFMのスタッフらが担うというのが今回の協定だ。

放送内容は、避難関連や生活関連、被災者支援に関する情報などを想定。その情報はマリンFMが中区石川町の会社と共同で開発したシステムにより多言語化する。

協定締結は、マリンFMからの提案によるもの。同局の運営会社社長を務める笹原延介さんは、東日本大震災の被災地を訪れた際に、被災者に有用な地域情報を届けるコミュニティFMの重要性を痛感。それを機に地元での開局に動き出し2019年に実現。同年、中区役所と災害時放送協定を結んだ。また中消防署や区内警察などと連携し防災、防犯情報などの提供も受けている。

このニュースをタウンニュースで見る
SHARE