横浜市民ギャラリーで「新・今日の作家展2023 ここにいるーVoice of Place」が9月16日から期間限定開催 来田広大さんと古橋まどかさんが出展

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来田広大《東京には空がない (Rooftop Drawing)》2021年 映像 5分33秒 
撮影:吉本和樹 
協力:KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS, CLEAR GALLERY TOKYO
来田広大《歩荷・風景 #3 −房総半島》2022年 キャンバスに黒板塗料、チョーク、コンテ 100.0×100.0cm
古橋まどか《焚く、枯ぶ、渡る》2022年 「DOMANI plus @愛知『まなざしのありか』展」(Minatomachi Art Table, Nagoya) 展示風景 撮影|大塚敬太+稲口俊太 画像提供|Minatomachi Art Table, Nagoya
古橋まどか《Raw Material, Goods and Human Body》2017年 (iCAN/ジョグジャカルタ、インドネシア)展示風景 撮影|Ardiana Putri Siswanto

横浜市民ギャラリー=横浜市西区=は「新・今日の作家展2023ここにいる―VoiceofPlace」を9月16日(土)から10月9日(月・祝)まで開催する。

同ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催された「今日の作家展」を継承する展覧会で、同時代の表現を紹介・考察するもの。今年度は国内外で展示経験が豊富な来田広大さんと古橋まどかさんの2人のアーティストを紹介する。

絵画や空間表現作品並ぶ

絵画・現代美術を専門とする来田さん。2010年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画技法材料を卒業し、2016年から17年まではポーラ美術振興財団在外研修員としてメキシコシティに滞在していた。絵画制作には定着性の弱いチョークを使用するのが特徴。ラテンアメリカ研究者の荒井規向氏協力のもと「贈与」をテーマに制作した絵画・映像・立体から成る意欲作『歩荷』を再展示するほか、新作の連作絵画『Bird'seye-view』や展示室の天井高4m超の壁面に投影する映像作品『あどけない空』(2021年)を出品する。

古橋さんはリサーチを基軸とし、そこから抽出した要素による空間表現を手掛けるアーティスト。2013年にイギリスのロンドンにある王立の美術大学、ロイヤルカレッジオブアート芸術修士課程を修了した。今回の企画では大型の石灰石13カ所を含むインスタレーション『RawMaterial,GoodsandHumanBody』を国内で初めて再展示するほか、2023年の個展「草枕」(板室温泉大黒屋/栃木県)の展示の再構成などを行う。作品はいずれも古橋さんが偶然出会ったり採取したものや立体から成るという。

制作の背景も

また会場では事前に収録した2人のインタビューを上映と、その内容を掲載した無料の小冊子を配布。作家の制作意図や背景を知ることができるという。そのほか、来田さんと古橋さんがそれぞれゲストを交えたトークイベントや、学芸員によるギャラリートークなども実施する。

入場無料。午前10時から午後6時(入場は5時30分)まで。会期中は無休。問い合わせは【電話】︎045・315・2828。

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