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いじめの問題に向き合い、解決を目指す「横浜子ども会議」。8月31日に中区と西区の交流会が両区役所で行われた。
子ども主体の取組として2013年度から市内全18区で行われている同会議。話し合いと具体的な取組を、年間を通じて進めている。
今年度のテーマは「つながる、広げる、いじめの未然防止の輪」。昨年12月の「いじめ防止フォーラム」の協議を踏まえ、市立小中学校の子どもたちが中学校ブロックごとにグループをつくり、話し合いや実践の成果を発表。その内容を各校に持ち帰り、今後の取組に生かしていく。
中区では、互いを知ることがいじめ防止につながると考え、多言語のあいさつ運動や相手の良いところを書いて貼り出すなどの取組が見られた。港中学校が相互理解の手段として実施する「福笑い」は、勝敗がないことから他校でも取り入たいという意見が多く、福笑いの要素として肌の色を変える案なども出た。
西区は、いじめ防止を啓発するポスターや動画の作成などの取組が複数あった。岡野中学校ブロックの平沼小学校からは、「詩をよむ」提案も。発表した児童によると「詩をよむことでイライラが少なくなる」と説明。他の児童生徒からは「考えたことがなかった」として、いじめ防止の新しいアプローチとして評価する声があった。