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関東大震災で被災し、復興したいわゆる「震災復興橋梁」を紹介する企画展が、横浜市役所2階で開催されている。期間は土・日曜日を含む9月5日までで、午前9時から午後8時(最終日は正午)まで。
震災当時、日本の近代土木技術の中で最も自立が遅れていたのが橋梁。市内に架けられた橋の約8割が「木橋」だったため、震災による火災で焼失、通行不能になったものが数多くあったという。そのため、それらの被災した橋梁のほとんどを鋼やコンクリート製にして復興。その後、物流など社会生活を支えるインフラとして活躍した。
震災復興橋梁は178橋で、現存するのは37橋。そのうち中区・西区にあるのが26橋と7割を占める。大岡川には南区を含め12橋あるため、企画展は大岡川に架かるそれらの橋に光を当てた。
会場にはマップや12橋の説明パネルなどが展示されるとともに、震災復興橋梁の説明や、道路橋の地震対策などが紹介されている。道路局の職員は「100年の節目に横浜の財産として周知できれば」と話していた。
隣接ブースでは建物の倒壊時に身を守る「防災ベッド」も展示中だ。