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伊勢山皇大神宮(阿久津裕司宮司)の境内にある杵築宮(きづきのみや)の新社殿=写真=が完成したことにともない8月10日、仮遷座先からご神体を移す「遷座祭」が行われた。
日没後、同神宮本殿の脇にあった仮の社殿から、ご神体が神職により白い布で囲われた状態で新社殿に移った。
杵築宮には野毛の氏神である「子之大神(ねのおおかみ)」も祭られており、遷座祭には伊勢山皇大神宮の総代をはじめ、野毛地区各町内会の代表者らも参列した。
子之大神を祭った社はもともと野毛地区にあったが、明治の大火や関東大震災による倒壊、焼失で、建て替えが繰り返され、1945年の戦火でも焼失。終戦後、同神宮の杵築宮に合わせて祭られた。そのため、現在も桜木町、野毛町、花咲町、宮川町の地域住民らが参拝に訪れる。
杵築宮の社殿は築約90年となり、老朽化などのため今年2月から建て替え工事が行われていた。
8月20日には新社殿を祝う例祭が行われた。