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「幻の本牧八景」のカラー復刻版8点が、横浜本牧絵画館=中区本牧元町40の7=に展示されている。常設展示作品として追加された。展示は10月1日まで。
画家の小島一谿(いっけい)氏による作品で、本牧地域の豊かな自然や風光明媚な風景を描いている。小島氏は1974年に中区北方町で生涯を閉じている。
本牧八景は以下の通り。▽小港夜雨▽二の谷落雁▽三溪園晩鐘▽十二天晴嵐▽間門暮雪▽和田山夕照▽八王子秋月▽宮原帰帆
1933年4月の新聞記事に、小島氏が本牧八景を八聖殿に納めたという記録が残る。現在、原画の所在は不明だが、同館が戦前の美術雑誌『塔影』に掲載のあった写真から再現複製した。
そのほか、横浜の中心部から本牧地域を網羅した関東大震災前の様子がわかる地図なども展示されている。開館は午前10時〜午後5時(入館4時30分)。毎週火曜および8月22日〜29日は休館。観覧料は100円。(問)同館【電話】045・629・1150