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35度を超える猛暑。少しでも涼がとれたらと、横浜駅西口の横浜STビル1階正面玄関前で「打ち水大作戦」が初めて行われた。
同ビルを運営する東京美装興業(株)が企画したもので、同ビルのテナントをはじめ地元自治会、また近隣施設から約50人が参加した。
開催にあたり、横浜STビルサービスセンターの野口芳史さんは、打ち水について「江戸時代から続くいにしえの知恵」と紹介し、「ヒートアイランド現象や地球温暖化を考えるきっかけになれば」と呼び掛けた。
昼休みの時間ということもあり、ワイシャツ姿の会社員、また同ビルに入る着付け教室のスタッフは浴衣姿で参加。用意されたバケツとひしゃくで一斉に水を撒くと、気化熱により地表近くの温度が56度から46・9度と10度近くも下がった。
北幸自治会の高野立美会長は「打ち水のような取り組みは手軽で協力しやすい」と話していた。5年前から今回の取組を構想していたという同センターの野口さんは、「今回の取組が地域をつなぐきっかけになれば」と期待を示していた。