「防災考えるきっかけに」 テレ朝社員が中区役所で講演

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タウンニュース
社会
講師を務めた久慈さん(左)

関東大震災から100年の節目に合わせて中区役所で7月26日、講演会「報道から伝える防災について」が行われた。自治会・町内会長など地域活動に携わる人や防災に関心のある住民を中心に約70人が参加した。

テレビ朝日広報局お客様フロント部で、防災士として活躍する久慈省平さん(58)=青葉区在住=が講師を務めた。久慈さんは、東日本大震災で東北3県の現地デスクを務めるなど数多くの災害報道に携わってきた経験から、メディアの視点で防災について解説。後半では今年発生から100年を迎える関東大震災の写真やデータを紹介したほか、中区の地形の特性を基に災害ごとの注意点にも触れた。

参加者たちは東日本大震災や九州豪雨など実際のニュースや被災地の映像を見ながら、アナウンサーの警戒コメントの違いや速報の出し方など災害報道の見方や東日本大震災の教訓から変化した報道の在り方などを学んだ。会の最後には「自宅の方が安全だったら避難所に行かなくてよいか」といった質問も。久慈さんは「マスコミでも今は『避難所に行くことだけが避難ではありません』と呼びかけている」と説明し、「その時の状況を見て、各自が命を守る行動をとって欲しい。防災グッズも自分が必要なものを揃えること。簡易トイレは必須。日々の生活の中で防災について少しでも考える機会をもってもらえたら」と話した。

100年前の震災写真展

現在中区では「被災地中区写真展」を地区センターなどで巡回開催中。関東大震災直後に中区内で撮影された写真が展示されている。

観覧無料で、野毛地区センター(〜8月7日)、竹之丸地区センター(8〜14日)、本牧地区センター(15〜21日)、中区役所別館(22日〜9月1日)。

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