一致団結で安全なまちに

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タウンニュース
社会
中消防署長黒岩 大輔さん

横浜を代表する観光エリアと歴史ある商店街などがある中区。「コロナ前よりも更なるにぎわいが創出されるだろう」と話し、前任の青葉署長の頃とは「違う気の引き締め方」と気持ちを新たにする。

2023年は関東大震災から100年の節目。当時中区は甚大な被害を受けたことを振り返り、防火・防災の意識向上に力を注ぐ。また区内で130年の伝統を持つ3つの消防団(伊勢佐木・山手・加賀町)が、来年度に統合することが決まった。大きな災害などに備えた取組で、必要性を感じた団員らから声が上がったという。「署と団が協力して市民を守っていく」と今後の活動に期待を寄せる。

「世のため、人のためになる仕事をしたい」と大学卒業後、市の消防局に入局。鶴見署や本局総務課などでの勤務を経て、総務省消防局に派遣された。全国の消防行政にかかわる制度設計や法整備、支援などに従事した。市を超えたつながりを得たことは、現在も財産になっているという。

東京で生まれ、現在は都筑区に住む。大学生になった2人の子どもを思い浮かべながら「子育てはほぼ終わりました」と白い歯を見せる。趣味は登山道などを走るトレイルランニングやスノーボードだったが、コロナ禍で一転。「徹底的に巣ごもりしようと思って」と、現在は読書や仕事に通ずる勉強に励んでいる。

地域住民からの要望や期待に触れ「責任の重さを実感する」。強い使命感を持ち、安全安心の社会基盤作りにまい進する。

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