市営住宅空き住戸 8月から常時募集 入居希望者の需要に対応

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タウンニュース
社会
市内に約280カ所ある市営住宅

横浜市は市営住宅の空き住戸について、8月から常時募集を始める。毎年4月と10月の定期募集に加え、新たに申し込みの機会を設けることで入居希望者に対応するとともに、空き住戸の有効活用につなげたい考えだ。

建築局市営住宅課によると、常時募集は横浜市住宅供給公社の本社(神奈川区)で、8月16日から12月28日まで入居申し込みを先着順で受け付ける。対象は、定期募集で申請が無かった住戸や募集数を下回ったもの。受付初日の開始時刻など詳細は公社や市ホームページで8月1日に公表される。資格審査などが順調に進めば、最短3カ月ほどで入居できるという。

市営住宅は経済的な理由などから住む場所に困っている人のために整備されており、市内に約280住宅(約3万1000戸)点在。定期募集は抽選により、入居資格審査に進む人が決まる。今年4月は募集戸数715戸を大きく上回る4857人の応募があり、平均倍率は6・8倍。その一方で、約30の空き住戸も発生していた。

これまでは募集が年2回だったため、抽選で落選すると空き住戸があるにもかかわらず、数カ月待つ必要があった。入居を希望する人から「どこでも良いからすぐに入りたい」という要望が届いていたという。

担当者は「市民ニーズに応えながら、市の財産を有効活用していきたい」と常時募集の意図を話す。また、空いている部屋が埋まることで「治安向上などにもつながれば」と期待を寄せる。

1カ所で先着受付

先着順となる常時募集の受付窓口は、横浜駅近くの公社(本社)のみ。公社から遠い場所に暮らす高齢者などが申し込みにくいケースも考えられるが、担当者は「応募数が未知数で、複数窓口で受けた場合に先後の判断が難しくならないよう一本化した」と説明する。代理人などによる申し込みは可能だという。また、窓口での申請が難しい際は「8月1日以降に電話(045・451・7777)などで相談してもらえれば」と話している。

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