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加賀町警察署=中区山下町=は7月3日、特殊詐欺被害防止対策として「留守番電話大作戦」を実施した。
普段から警察が作成したチラシを利用者に配布し、啓発活動を行う新山下地域ケアプラザの職員と警察官が管内のマンション2棟の住宅を一軒一軒訪問し、留守番電話の常時設定の確認や防犯指導を行った。設定をしていると容疑者は留守だと思い諦めたり、録音を嫌い電話を切り、だまされる可能性は減るという。しかし実際は録音開始前に切られたり、電話に出てしまうケースが多い。参加した古宮二郎さん(80)は「はじめは機能が作動する前に電話を取っていた。待つのも訓練だ」と話した。
2022年の県内の特殊詐欺被害金額は約43億4700万円で、90%以上が固定電話への入電がきっかけ。同警察署の阪西徹副署長は「電話で金の話が出たら詐欺を疑ってほしい。少しでも怪しいと思ったら家族や友人などの周りの人や警察にすぐ相談してください」と対策の重要性を訴えた。