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県立横浜立野高等学校の女子バスケットボール部は、5月27日から6月25日にかけて行われた神奈川県予選で準優勝し、45年ぶりのインターハイ(全国大会)出場を決めた。7月25日に札幌で行われる初戦に臨む。
(公財)全国高等学校体育連盟などが主催し、高校バスケットボールの日本一を決める「令和5年度全国高等学校総合体育大会(北海道インターハイ2023)バスケットボール競技大会」。都道府県予選を勝ち抜いた男子53校、女子51校が出場し、7月25日から30日まで札幌市の会場で熱戦を繰り広げる。神奈川県からは全40校の上位2チームにあたる同校と鵠沼高=藤沢市=が選出された。
同校は県予選を順調に勝ち進み、決勝リーグで私立の強豪3校と対戦した。1戦目は白鵬女子高に89対64で勝利。2戦目の星槎湘南高には第3クオーターまで劣勢を強いられるも、石川一洋顧問からの作戦変更の指示に選手らがすぐに応えたことで点数を重ね、66対55で逆転の白星をあげた。同大会1位の鵠沼高には68対38と30点差で敗れたが、全国への切符を手にした。
3年生で部長の松野純怜(すみれ)さん(17)は大会を振り返り「1位で通過したかった」と悔しさをにじませながらも、「最後までやり切ることが出来た」と話した。
石川顧問は全国出場が決まり「最初に泣いてしまった」と苦笑い。部員たちも顧問につられて涙を流し、勝利の喜びを分かち合ったという。
部長の松野さんは「周囲の声かけのおかげでミスを引きずらないでいられる」とチームの強さを語った。また、45年前に全国大会に出場経験のある同校の卒業生らも県予選の会場に駆け付け、選手たちにエールを送ったという。
インターハイ初戦は7月25日、徳島県予選を1位で通過した県立富岡東高校と対戦する。同じ公立高として「負けられない」と松野さん。初めての舞台に緊張もあるが「いつも通り、立野らしいプレーをしたい」と意気込みを語った。