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交通安全対策の一環として横浜市は、市内4校の市立小学校を交通安全推進校として、重点的な対策を進める。
県警察から提供された交通事故データや、国土交通省から提供されたETC2・0の速度分析結果などを活用し、各学区でそれらのデータを重ね合わせて潜在的な交通危険箇所を「見える化」。現地条件の確認を経て、カラー舗装・区画線、グリーンベルトの引き直しなどを予定する。
推進校は立野小=中区=、永野小=港南区=、都田西小=都筑区=、原小=瀬谷区。市が手上げ方式で募り、初年度は4校が選定された。
推進校は、ハード面だけでなく、児童への交通安全教育、地域や保護者と連携した見守り活動の取組などの交通安全対策を積極的に実施する学校。市は、中期計画(22〜25年)期間内に計10校の選定を見込む。
今後4校は、地域の団体や警察、土木事務所などからなるスクールゾーン対策協議会などで具体内容を検討し、今年度中に工事を実施する。
中区・西区で推進校となった立野小は、学校の目の前がJR山手駅という立地。三差路などもあり危険箇所が多い。同校は「子どもたちの安全安心な登下校に役立てたい」と話していた。
今回の対策に先立ち市は、3月末に全340の市立小学校通学区域における事故箇所を可視化した「こども・交通事故データマップ」を市のウェブサイトで公開。
グーグルマップを活用して過去5年分(17〜21年)の2541件(小学生1893件・中学生648件)の事故発生箇所にピンを落とし込み、ピンにカーソルをあわせると詳細情報がわかる仕様。市は利用者アンケートを実施し、マップの見直しなど今後の取組につなげていくとしている。