中区ヘルスメイト 食育60年に区民活動顕彰 地域の健康づくりに尽力

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記念式典に参加した会員たち

創立60周年を迎えた中区食生活等改善推進員会(ヘルスメイト)は、長年にわたり区民の食育および健康づくりに尽力したことが認められ、中区区民活動顕彰を受賞した。6月28日に中区役所で開かれた60周年記念式典の中で、小林英二中区長から感謝状が贈られた。

同顕彰は地域活動などに積極的に取り組み、活力あふれる中区の実現に貢献した人物、団体の功績を称えるもの。式典当日は、この10年間で、在籍10年を迎えた会員一人ひとりに小林区長が感謝状を授与した。

同推進員会は各区にあり、中区は1963年に市内で2番目に発足した。町内会への出張キッチンカーによる調理実演から始まり、行政の協力を得ながら食生活改善や食育など時代に合わせた目標を掲げ、地域に根付いたボランティア活動を続けてきた。

現在の会員は40〜100歳代までの78人。料理教室や講座を開いたり、マルシェや区民祭りに参加し、全世代への食育の啓発や健康づくりに力を注ぐ。

2008年には区役所が事務局となり「中区の食育を考える会」が発足。推進員も参加し区役所と協働し、子育て支援拠点などで食育に取り組む活動などを行う。

家庭料理の大切さ発信も

時代の流れとともに変化してきた食生活。女性の社会進出が進み、電子レンジを活用したメニューなど、日常に生かせる簡単なレシピが注目されている。

一方で会長の内藤知子さん(71)は「出汁を味わってもらい、香りや減塩効果があることなど、家庭の基本的なことも伝えていきたい」と話す。

楽しく継続

名称である「ヘルスメイト」は健康づくりの仲間という意味が込められている。40年以上活動に携わってきた中区本郷町の荒川トクさん(86)は、「自分の健康にもつながり、友だちがたくさんできて楽しく活動ができているのが長続きの秘訣です」と話す。

会員数の減少が課題という同推進員会。「楽しくなければヘルスメイトじゃない」をモットーに今後も仲間を増やし、地域ぐるみの健康づくりを目指す。

随時会員を募集しており、中福祉保健センターが実施する養成講座を修了すると入会できる。

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