紅葉坂ホール リニューアルオープン 天井など改修、震災対策に

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1階「紅葉坂ホール」=青少年センター提供。工事した天井は見た目には分からないという

神奈川県立青少年センター、紅葉坂ホールが1年以上の工事を経てリニューアルオープンする。大規模震災発生時の安全性を担保することを目的にホール天井を中心とした改修工事を行った。7月23日(日)にはリニューアル記念公演を開催する。

同ホールは面積約1300平方メートル、客席数812席で演劇や舞踊、伝統芸能などの舞台芸術の上演に適した中規模ホール。青少年センター(3階建)の1階部分にあたり、2階は小公演や発表会、各種作品展、講演会、稽古など多目的に利用することができる「スタジオHIKARI」、3階は約10m幅の鏡が設置された練習室となっている。

リニューアルに伴う改修工事は1階の同ホールのみで、天井をはじめ、舞台機材などの搬出入に使用するエレベーターの工事や舞台の幕の新調などが行われた。東日本大震災でホールの天井が落下する事故が全国であったことから、同ホールでも改修工事が検討されたという。

開館から60年

同センターは2022年11月1日に開館60周年を迎えた。長年にわたり青少年と舞台芸術の出合いに尽力してきたことが評価され、全国の公立文化施設の中から地域における創造的で文化的な表現活動のための環境作りに特に功績があった施設として、昨年「地域創造大賞」を受賞した。

同ホール運営課の藤岡審也さんは「今後とも舞台芸術の力で青少年のチャレンジを後押しできるよう、100周年に向けて頑張っていきたい」と話した。7月23日(日)には、60周年とリニューアルを記念した公演=中面に関連記事=が開催され、大蔵流狂言方の茂山千之丞らが出演する。

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