中区歯科医師会 口腔ケアが虚弱予防に 歯みがきの重要性説く

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唾液腺マッサージを説明する䔥歯科医

オーラルフレイル(口腔虚弱)の予防について中区歯科医師会と中福祉保健センターによる講演会が6月1日、中区役所で行われた。歯と口の健康週間に際してのもので、約50人が参加した。

講師を務めた中区歯科医師会の蕭敬意歯科医は、幸福感や満足感を表す「QOL(クオリティー・オブ・ライフ)」を高めるためには、オーラルフレイルを予防することが重要と話した。

歯がなくなると嚙む力が下がり、摂取する栄養状態の悪化を招く。それが身体や精神の健康を阻害し、日々の活動量も少なくなることで、結果としてQOL低下につながるという負の循環をスライドを使いながら説明。その予防策として「歯みがきが一番簡単で大切です」と呼びかけた。

講演では、口腔内の潤滑や抗菌、味覚など様々な重要な役割を持つ唾液についても触れ、唾液腺マッサージなども紹介していた。中区大和町から参加した74歳の女性は「かかりつけの歯科医で唾液量が少ないと言われたので、とても参考になった」と話していた。

講演後には、希望者を対象に口腔内の細菌チェックや唾液量チェックなども行われた。

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