関内 地下街にFMスタジオ 音楽催事で連携、活性化に

更新日:

タウンニュース
社会
開設準備が進むスタジオブース。天井はあえて開放した仕様に。マリナードの奥田社長(左)とマリンFMの笹原社長

関内地下街「マリナード」に、中区のコミュニティラジオ局マリンFMのサテライトスタジオが開設された。6月2日から運用が始まる。ストリートピアノがある広場に面しており、今週末の3、4日は「駅チカライブ」で連携、館内放送で演奏を流す予定だ。

マリンFM(周波数86・1MHz)は、2019年8月に中区本牧を拠点に開局したコミュニティラジオ局。中区役所との災害時放送協定をはじめ、山手警察署からは特殊詐欺などの手口や交通事故の情報提供を受けるなど、地域密着の情報を発信している。中区本牧町のほかに、石川町と横浜ハンマーヘッドにサテライトスタジオを持つ。今回のマリナードでサテライトは3カ所目。

まちの空気感じる仕様に

スタジオ開設の話が動き出したのは1月ごろ。

昨年10月、マリナード地下街45周年の記念イベントが同所の広場で開かれ、そこでマリンFMと連携。館内に放送を流すなど、テナントにも好評だったことから常設スタジオがアイデアとして持ち上がった。

マリナードを運営する横浜中央地下街(株)の川端得市常務は「通りすがりの人とコミュニケーションを取りながら放送する。そんなスタジオがあったらいい」と、(株)横浜マリンエフエムの笹原延介社長に提案、「可能性のあふれる場所。ありがたい」(笹原さん)と一気に話が進んだ。まちの空気が感じられるよう、天井は開放された仕様となっている。

マリナード地下街は、馬車道と伊勢佐木町の結束点。奥田正則社長は「旧市庁舎の開発や新しい文化体育館の誕生など、関内・関外地区の姿は大きく変貌していく。その情報をスタジオから発信していただけたら」と期待する。

運用がスタートする2日、マリンFMの看板番組『ごきげんラジオ』(平日午前10時〜)が、新スタジオから公開生放送される。また、マリナード広場でほぼ毎月開かれている「駅チカライブ」が3、4日に開催予定で、マリンFMとの本格連携第1弾となる。

このニュースをタウンニュースで見る
SHARE