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5月11日の神奈川県議会で議長に選出された加藤元弥氏(56)=自民党・5期、西区選出=に、今後の議会運営などについて聞いた。
歴代の顔写真が並ぶ議長室で加藤氏は「重責をひしひしと感じている。県民921万人の負託に応えられるよう、臆することなく重責を果たしていきたい」と心境を語った。新型コロナの感染拡大やエネルギー価格の高騰など、以前からは予見しがたい状況となっている中で「想定外のない県政にしなければならない」と言葉に力が入る。
改選前と会派の状況も異なる。「互いに議論して議会をより良いものにしていけるよう努めたい。都市部や地方など、それぞれの地域の人たちの思いを紡ぎ、束ねていきたい」と意気込みを語った。
コロナの5類移行もあり、社会経済は以前の状態に戻りつつある。県民の生活を支えていく経済の活性化に重点を置きつつも、「高齢者や基礎疾患がある人への配慮は必要だ。急に戻すことは難しいこともあるだろう」と状況を俯瞰し、「しっかりとコミュニケーションを取って物事を進めていきたい」と話した。
横浜市出身。山梨学院大学卒業後、民間企業を経て2000年から菅義偉衆議院議員の公設第一秘書を務めた。07年4月の選挙で初当選した。