経験生かし、安心の街に

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タウンニュース
社会
山手警察署長梅本 隆寛さん

中区にある4カ所の警察署のうち、東部地区の丘綾と住宅地、埋め立て地域である埠頭、工業エリアを管轄している。管轄内には高齢者や学校に通う子どもが多く居住していることから、「特殊詐欺の被害防止対策と子どもを事件や事故から守る対策に力を入れている」と話す。

県内出身で、鎌倉、藤沢地域で育った。大学卒業時にバブル崩壊。就職氷河期を乗り越えて、一度は別の仕事に就いたものの「大学で学んだ法律の知識を生かしながら体を張って人を守りたい」と考え、警察官の道を選んだ。

1年目は加賀町警察署、その後は伊勢佐木警察署と、中区とは縁が深く「思い入れがある」と話す。主に刑事部門が長く、窃盗犯捜査を12年間担当。これまでに数多くの凶悪事件捜査にも携わってきた。「悔しい思いもたくさんしてきたが、全身全霊で取り組んできた捜査は警察官としての自分を鍛え、成長させてくれた」と当時を振り返った。

休日は愛犬と戯れたり、家族と御朱印集めのために神社仏閣巡りをしてリフレッシュをしている。「甘いものが好きで、食べることに幸せを感じる」と、家族と一緒にカフェやレストランを巡るなどして過ごすことも多い。また50歳を過ぎて新しいことに挑戦したいと思い、ギターも始めたという。

窃盗犯捜査の経験を今後の特殊詐欺防止にも生かして「被害を最小限に」と意気込む。「住民の方が安全で安心して暮らせるように、署員一同力を尽くします」と気を引き締める。

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