朝陽門の案内板披露 横浜中華街、東西南北 そろう

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石碑案内板の設置を祝う関係者。右から横浜中華街発展会の武松副理事長、同 石河副理事長、横浜開港資料館の青木副館長、横浜ユーラシア文化館の伊藤副館長

横浜中華街の東門、元町・中華街駅からの入口となっている「朝陽門」。その石碑案内板がこのほど完成し、4月25日に除幕式が行われた。これにより東西南北全ての門の案内板が整備されたことになる。

完成した案内板は縦約72cm、横幅160cm、高さ150cmで、台座と脚部には白御影石を使用。板面には、朝陽門から40mほど街中に進んだ場所から中華街大通り方面を撮影した1880(明治13)年の写真と、中華街全体の地図、朝陽門の説明が貼付・記されている。文化庁の補助事業を活用し横浜開港資料館と横浜中華街発展会協同組合が協働して設置した。

朱雀門(南門)と延平門(西門)、玄武門(北門)は、以前から案内板があり、新設したのは朝陽門(東門)のみ。3つの門の案内板は一昨年度に改修されている。

除幕式には、同発展会の石河陽一郎副理事長と武松昭男副理事長、また開港資料館の青木祐介副館長と横浜ユーラシア文化館の伊藤泉美副館長が出席。石河さんは「人流はコロナ前の9割ほどに回復してきている。この案内板が中華街全体を楽しむきっかけになれば」と期待を示した。青木さんは「中華街の歴史に思いをはせながら歩いてほしい」と語り、伊藤さんは、140年前の貴重な写真と共に「その場所の歴史をその場所で感じて欲しい」と話していた。

東西南北をはじめとした中華街内の全10の牌楼(門)は2015年に一斉修繕が行われ、現在の姿になっている。

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