過信大敵、安全な街に

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タウンニュース
社会
伊勢佐木警察署長倉林 徹さん

コンパクトな管内に県内有数の歓楽街を持ち、県内だけでなく全国的にも名が知られる伊勢佐木警察署。その署長に就き「責任重大、身が引き締まる」と語った。また、観光地や住宅地があり、簡易宿泊所が多い寿町など管内は様々な顔を持つ。言葉を選びながら「元気な街ですね」と表現した。

近年、福富町で酔客をターゲットにクレジットカードなどの無断使用事案が多発、「取り締まらなければならない。そう強く認識している」と語気を強めた。

埼玉県育ち。小中高と野球に打ち込んだ。高校は都内の甲子園常連校に進学し、投手として練習に汗を流した。父が神奈川県警察の警察官だったこともあり、同じ道を選んだ。最初に配属されたのは横浜水上署。「当時は、みなとみらいの埋立が始まったころ」と懐かしそうに話した。

前任の関東管区警察学校では、指導部長として10県警察職員の幹部養成にあたった。警備部門のキャリアが長く、公安第二課時代はトランプ米国大統領(当時)をはじめとした外国要人の神奈川県訪問やラグビーW杯など「てんこ盛りでしたが、やり遂げた思い」と話す。「準備をしっかり」が鉄則だ。

気分転換は「長い散歩」。早朝から夕方まで気が向くままにひたすら歩き続ける。「真夏が好き。汗をかいた後の炭酸飲料は最高」と笑った。

署員には「自信が過信にならないように」と訓示する。またスキルや知識が固定観念につながらないよう、常に柔軟に現状を受け入れる姿勢を大切にする。

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