署を挙げて安全な街へ

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タウンニュース
社会
戸部警察署長永野 進さん

神奈川県内でも指折りの大規模署。国内有数の乗降者数がある横浜駅をはじめ、オフィスや商業施設、国際会議場などが建ち並ぶみなとみらい21地区を管内に持つ。署長職は初めて。「やってやるぞという気持ち」と気合が入る。

コロナによる行動制限が緩和されつつあり、街には活気が戻ってきている。一方で、人出が多くなり痴漢や万引きなどの刑法犯認知件数は増加傾向だ。色々な地域から人が集まるエリアとあって「安全な街をいかに守っていくか、そこが大きな使命」と語る。

平塚市の出身で3人兄弟の末っ子。息抜きは「夫婦で出かけることですかね。まずは管内をくまなく歩きたい」と話す。警察官は「制服姿にあこがれたのがきっかけです」とはにかんだ。「努力すれば報われる仕事を」と志を持って、高校卒業後に神奈川県警察学校に進んだ。

機動隊や警備関係の部署が長い。前任部署では県警本部の留置管理課長を務めた。また、警察庁や県などへの出向経験が豊富で、その期間は7年におよぶ。県のくらし安全交通課長を務めた際は、交通安全にも取り組んだ。「行政として県民に施策をいかに伝えていくのか、考えさせられました」と振り返る。3・11は、鶴見署の警備課長として帰宅困難者の対応にあたった。横浜駅を抱える戸部署としてその対策も課題ととらえる。

「やる気を持ってやるべきことをやる。署員が、それぞれの職務をしっかり全うすれば組織全体として大きな力になる」と語り、安全な街の維持に力を注ぐ。

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