市交安協 認知機能検査を開始 75歳以上 免許更新に必須

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認知機能検査の様子

横浜市交通安全協会(以下、市交安協)は、75歳以上の運転者の免許更新時に必要となる「認知機能検査」を4月から開始した。

同検査は運転免許センターや自動車学校などで実施されているが、75歳以上の免許更新者が多く、受検待ちの期間が長期化しているという。そこで、神奈川県公安委員会から市交安協が業務委託を受け、同検査を行うことになった。

検査内容は2つ。果物や動物などの16枚の絵を見て、それが何であったかを回答するものと、今日は何年何月何日なのかなどを回答するもの。検査後、認知症のおそれがあると判断された場合は医師の診断書等を提出することになる。

認知症のおそれが無い場合は、実地の高齢者講習を免許センターや自動車学校で受講し、免許の更新手続きを行うことができる。信号無視や通行区分違反などの一定の違反があると、免許更新には運転技能検査も必要となる。

4月13日に市交安協で検査を受けた前川榮三さん(76)=金沢区在住=は「色々と検査があって更新は大変」と感想を語り、「運転能力の衰えはあまり感じていないが、スピードを出さないことを心掛けている」と話していた。

認知機能検査の予約は市交安協【電話】045・663・3323(平日午前9時〜午後5時)。市交安協は、場所を確保できないため高齢者講習は行っていない。検査後、希望に応じて、居住地近くの高齢者講習会の予約をしてくれる。

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