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横浜市消防局は4月から、市内の全84救急隊に自動で心臓マッサージを行う機器を導入した。感染症対策のほか隊員の負担軽減が目的。
救急現場では心肺停止状態の患者に対し病院搬送までの間、心臓マッサージを実施しているが、ストレッチャーでの搬送中や移動中で揺れる車内は処置がしにくいという難点があった。マッサージをし続ける隊員の身体的負担も大きい。
今回導入された機器は患者の胸部に装着することで一定ペースで心臓に刺激をあたえる。機械が体形に合った適切な強さを自動測定するため「人がやるよりも正確。救命率向上のために活用したい」と担当者は話す。
消防局によると、心臓マッサージが必要な緊急通報の事案は市内で1日約10件のペースで起きているという。