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任期満了に伴う神奈川県知事選挙は4月9日に投開票され、現職の黒岩祐治氏(68)が約193万票の支持を集め、それぞれ新人の岸牧子氏(66)、大津綾香氏(30)、加藤健一郎氏(73)に大差を付けて4選を果たした。
選挙戦で黒岩氏は3期12年の実績を強調した上で、「県民目線のデジタル行政」の推進などを訴えた。3月23日の告示後は公務を行いながら、県内各地を回っていた。しかし、4月6日に発売された週刊誌で自身の過去の女性問題が報じられると、同日に記者会見を行い、それ以降は街頭活動を控え、リモートでの対話集会で政策を訴えた。
9日、午後8時過ぎに当確が報じられると、横浜市中区の事務所に現れ、冒頭で「皆さんに不快な思いをさせた」と謝罪し、「県民目線のデジタル行政を進めたい」と神妙な面持ちで語った。報道の影響もあってか、得票数は前回から約32万票減らした。
無効票が約21万票あり、前回の約2・4倍。投票総数に対して6・91%で、黒岩氏が初当選した2011年以降では最も高い割合だった。投票率は40・35%で過去最低だった前回を0・07ポイント上回った。