統一地方選 市、県 現職が議席 西区 清水氏、2回ぶりトップ

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支援者と共に万歳する西区の加藤県議

横浜市議会議員選挙の投開票が4月9日に行われた。定数3を現職4人(1人は2021年の金沢区補欠選挙で選出)と新人2人の計6人が争った中区は、これまで同様に国政与党の自民と公明の現職3人が議席を確保した。定数2の西区も、いずれも現職の自民と立憲民主の2人が当選。投票率は市全体で42・83%(前回比0・35ポイント増)、中区が40・44%(同2・43ポイント増)、西区は38・76%(同1・05ポイント増)と、いずれも前回を上回ったが、西区が市内で一番低く、中区も3番目の低さ。神奈川県議会議員選挙は、中区は定数2に現職2人と新人2人の計4人が立候補し、現職が議席を守った。西区は3回連続で無投票だった。

中区・伊波氏初の1番手

3期目の挑戦となった伊波俊之助氏(52)は、6人の立候補者のなかで唯一1万票超の得票となり、初のトップ当選を果たした。伊波氏は「スタッフに恵まれた」と選挙戦を振り返り、初めてのトップ当選について「皆様から寄せられた期待の表れだと思っている。その重みをかみしめてしっかりと仕事をしていきたい」と意気込みを語った。

公明の福島直子氏(66)は、前回より票を減らしたものの、支持層を固め6期目を決めた。前回トップ当選だった自民の松本研氏(71)は約3100票減らしたが。3番手で8期目の議席を確保した。

2021年の金沢区補欠選挙で選出され、今回、中区から立候補した立憲民主の佐久間衛氏(47)は無党派層を取り込み切れず苦杯を喫した。初挑戦の日本維新の会の小宮信良氏(28)は、政党支持の追い風もあり約7400票を獲得、現職の佐久間氏との差は10票と互角の戦いを見せた。前回に引き続き立候補した社民の森英夫氏(51)は共産支持層の票も期待されたが、約2660票減らし6番手。

西区・新人議席届かず

現職で市会議長の自民、清水富雄氏(67)は、菅義偉衆議院議員の政治家としての原点である西区で8期目の議席を確保、前回から3060票を伸ばし、2回ぶりにトップ当選を果たした。

清水氏はトップ当選が分かると、支援者の前に姿を現し「本当にうれしい」と感想。「経済の活性化と2027年の国際園芸博覧会の成功に尽力したい」と語った。選挙事務所には山中竹春市長も訪れ、「互いに議論しながら市政を進めていきたい」と議長である清水氏の当選を祝した。

前回、清水氏を抑えてトップ当選した立憲民主の荻原隆宏氏(53)は、前回から約630票減らしたが、1万票超を得て2番手。菅義偉衆議院議員の秘書を10年務めた経歴を掲げ、無所属で初挑戦した浅田侑吾氏(40)は約8400票を得たが当選には及ばなかった。

県議選、中区維新が1万票

前回無投票だった中区は、自民の原聡祐氏(53)と無所属(前回は立憲民主)の作山友祐氏(48)の現職の2人が議席を守った。

トップ当選の原氏は「アフターコロナに向け、当たり前の日常を取り戻す施策に取り組んでいきたい」と話した。

新人で日本維新の会の酒井美風氏(49)は、政党支持の波もあり1万票余を獲得。国民民主の新人、佐々木康子氏(50)は約6400票で4番手だった。

3回連続で無投票の西区の県議選は、現職で自民の加藤元弥氏(56)が5期目を決めた。加藤氏は「出産や子育て支援などの少子化対策、また防犯・防災などに力を入れていく」と話した。

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